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7ヶ月ぶりのお菓子作り 〜もうすぐ臨月に入る日のリンゴケーキ🍎

あと数日で臨月に入る日、大きいお腹を抱えながら久しぶりにケーキを焼いた。
ずっと体調が悪くて今までは30分も作業で立っていられなかったけれど、今日は大丈夫そうな気がした。
写真の履歴を追ってみたら、実に7ヶ月ぶりだった。
作るにも食べるにも身体の負担が少ないように、簡単なリンゴケーキ。
それでも、自力で作れることが、そして自分で食べられそうなことが、嬉しい。

今日のケーキは、初めて作るYoutuberさんのレシピ
過去の経験から、リンゴケーキの類は失敗したことがないし、気を遣うような手順もほぼなく、基本ワンボウルで混ぜていくだけなので洗い物の負担も少ないことはわかっている。
普段はドイツのリンゴケーキが好きでよく作っていたけれど、今はどっしり重めのケーキは私の胃がおそらくNG、フルーティーで軽やかなしっとり系のケーキなら食べれそうな気がするので、こちらのレシピをトライしてみることにした。

材料も身近なものばかり

まだ暑くてりんごの季節ではないけど、スーパーに並んでいた「つがる」は初めて買った気がする。つまみ食いしたら、なかなか甘くて良い感じ〜。
サイズ感はバラバラにすると食感が楽しいそうなので、細かめにばらつきを残してザクザク切ってみる。

トッピング用(左)と混ぜ込み用(右)

りんごのカットと計量をすべて済ませてから、落ち着いて混ぜる作業に取り掛かった。うちのオーブンは強めなので、レシピより短めの30分で焼く。それでこの焼き色!良い感じ。

焼き上がり
粉砂糖を振るときれい

待てずに焼き立てサクサクのケーキの端を食べる。作った人の醍醐味。
端っこの一列は、私と夫のお腹の中へ。
この後、冷蔵庫で冷やして、しっとりケーキにしよう。

もう端っこ食べちゃった

夕食後、「バニラアイスと一緒に食べたら美味しそうだねー」と夫。大賛成!
素朴なリンゴケーキにバニラアイスのトッピングは定番。早速コンビニで買って来てくれた。
リンゴケーキは、量が調整しやすいよう小さめにカット。夫は2切れ、私はそんなに食べられないので1切れにバニラアイスをのせて。すっごく合います〜〜

夕食後にデザートを少しでも食べられるなんて、今日は本当に調子が良い。
臨月になると、赤ちゃんが下に降りてきて母体の胃の圧迫感は少し楽になってくると聞いた。そういうことなのかな、そういうことだといいなと思っている。



それにしても妊娠中って、こんなに体調が悪いと思わなかった。私の感想はこれに尽きる。
聞いてないよ!ってことの連続。もちろん個人差はあって、私は明らかに体調の悪い方の妊婦であった。
妊娠がわかったときから今日までずっと途切れなく続く、複数の体調不良。なぜノンストップ?つわりが終わったら一旦は安定期じゃなかったの…??
1つでも2つでも症状があるだけでしんどいけれど、一番辛いのは気持ち悪さで十分に食事もとれないことだった。いつも食欲とは無縁で、胃の圧迫感、吐き気、消化不良に悩まされていた。味覚の異常もあって、そのとき何が食べられるか、食べてみないと自分でもわからない。
お腹は少しずつ出てきた一方で、私の身体は以前より痩せて、産休に入るまでも外見で妊婦だと認識された試しがなかった。

私よりもっと大変な状況の方や、はたまた普段とあまり変わらない生活を送れている方もいらっしゃるのだと想像するが、ともかく妊娠は身体にとって特殊な状況で、身体にすごく負担がかかっていることに変わりはない。
こんなに大変なことだったんだと、本当に知らなかった。
妊娠期間中は、キツすぎて何度も泣いた。明るい妊婦生活を送りたかったが、とても無理だ。趣味のお菓子作りもテニスもカフェ巡りも、ことごとくできなくてリフレッシュできる要素もない。サポートしてくれる夫にありがたいとも悪いとも思いながら、いつも気持ち悪くて何もできずソファに横たわっていた。
世のお母様方に畏敬の念が芽生えた今日この頃である。



産休に入った今、ありがたいことに具合が悪ければいつでも横になって休むことができる。時間の余裕とともに、心が軽くなった。

振り返れば、やはり仕事では無理をしていた。
つわりで毎週点滴生活だったところから食事を摂れるレベルに回復するまで、2ヶ月ちょっと休職した。復職後は出勤回数を減らしてもらい、仕事量も調整してもらった。それだけでも心苦しかったが、悲しいことに日数が経つにつれてだんだんできることが減っていった。
仕事を頑張りたい気持ちと、体調が悪くて休みたい気持ち。この2つがいつも拮抗していて、毎日のように悩んだ。
自分の職責を考え周囲に迷惑をかけていると思うと、頑張りすぎてしまった。繁忙期でもあったし、数時間ミーティングが詰まっていて5分の休憩も取れない日も多かった。在宅勤務といえど、残業もしてしまっていた。就業後はぐったりで身動きできなかった。2人分フル稼働している身体がすぐ回復できるはずもなく、休日もぐったりしていた。
「育児と仕事の両立」は難しいこととして一般的だけれど、「妊娠・出産と仕事の両立」はすでに私にとって不可能に近かった。
(経験するまでは本当にわからないことばかりだった…!本人とその周囲の人を家庭や職場でサポートする制度を整えていくことは本当に大事だと実感した。想像力ではどうにもならなかった。)

そんな生活だったので、赤ちゃんをお迎えする準備は産休に入ってやっと始めたのだった。モノの準備が整ってくると、心の準備も自然と進んでくるものだと思う。最近は、熱心にYoutubeで出産vlogを見て、こんな感じなのか〜とイメージしている。
予定日が近づくにつれて、出産に対する意識も変わってきたように感じる。当初は「痛い・怖い」イメージが先行していた。でも、いちいち立ったり座ったりするのも、のそ〜っとスローモーションになるくらい、いざお腹が大きく重くなってくると「これはもうそろそろ出てきてもらうしかないよね」という気持ちになってきた。妊娠したんだから、出産できるように身体のつくりはできているはずである。出産もその時々でどうなるかわからず、赤ちゃんも母体も精一杯頑張る必要はあるけど、まあ何とかなるかなと思う。


赤ちゃんがいつ生まれてくる気になってくれるのか、その時を待つ1ヶ月になりそうだ。「もうそろそろ出てきませんか〜?」とお腹に向かってお誘いしつつ、「早く入院して、早く退院したい…」と夫に日々愚痴をこぼしている。


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しずか
Schönen Tag noch! 😄