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頑張りすぎない ネパールからの学び

ネパール人は頑張るという言葉があまり好きではないようです。「日本人はいつも頑張ってねと言うけど・・」と言われたことがあります。いつも頑張っていたらここぞという時はどうするの?という事です。

いつも頑張る自分というのが好きなのは日本人くらいかもしれません。それを国際標準と考えてはダメなのです。それは欧米の人も嫌がります。生活は楽しむものであるというスタンスがむしろ世界ではスタンダードかもしれません。それは留学していた時に感じました。

ネパールでは、「ビスターレビスターレ」つまりゆっくりゆっくりということを常套句として使います。つまり真逆ですね!急いでもろくなことはない、ゆっくり一歩一歩で良いよということを常に言っているのです。

そもそも頑張るとは、自分の限界の力を出すことのような気がします。つまり、常に早い速度で運転している。そうすると、ストレスがかかり余裕がなくなるのは当たり前です。それよりも普通の速度で普段の生活をして、ここぞという時にスピードを上げられる状態の方が自然のような気がします。

私もつい頑張ってしまう傾向があるので、よくビスターレビスターレと言われました。 そもそも、何のために頑張ってしまうのでしょうね。

私も50に手が届く年齢になってきたら、そんなに頑張れなくなってきました。(笑)なので、いつもは普通でいい。ここぞという時に頑張る、ということが当たり前でいいんだということが今は分かります。

なぜ、頑張らなければならないのか。それは、常に競争があるからかもしれません。また、常に努力するストイックさ、真面目さが今までの価値観では重要でした。

しかしもう、その思い込みからもう開放されても良い時代に入ったと感じています。日本でももう少し楽に生きることが新しいスタンダードになれば良いなと思っています

スピードを緩めると、今まで見えなかった景色を見る余裕が出てきます。新たな時間と楽しみ方も発見できます。何よりも自分であることを楽しむことを人生の第一の目的だと知ります。

コロナが自分に戻る時間を沢山与えてくれて気づいたこと。それは、他人のことや競争よりも、誰もが自分の楽しみと幸せを優先させるのが当たり前なのだとうことではないでしょうか。これからはそのことが大事にされる社会に、日本が生まれ変わるような気がしています。

物質社会から精神社会へとの移行が進むのが今年だと言われています。何年か前から、天体の動きが2020年に革命的なことを起こすと書かれていたので、何が起こるのだろうと興味津々でした。今、本当にそうなっていっているのが凄いですね。

幸せ=物質的豊かさではないとすると、何でしょうか?私は、一つの言葉にするならば、幸せ=穏やかさがしっくりくるような気がしています。穏やかさが得られるのが、どんな状態かを自分が選べば良いと思います。

ネパールでは、「お茶飲んだか?」「ご飯食べたか?」というのが挨拶なのですが、若い頃はどうしてそんなこと聞くのだろうと思っていました。(笑)

でも今ならわかります。いかに彼らが日常を大事にしているのかということ。仕事よりも、美味しいお茶の一服、美味しいご飯、それを楽しむことが出来たか?と聞いているのです。逆に、それを楽しんでいないというのは彼らにしてみれば大変なことなのです!

穏やかに暮らす上で必要なのは、頑張るよりもそんな時間の方が大切なのかもしれません。私も日常の穏やかさを犠牲にしてまで会社を大きくしようなどとは考えていません。むしろ、この価値観が受け入れられる世の中になってくれば、もっと受け入れられるようになるだろうと考えながら、普通の速度で一歩一歩進んで行っています。

物質的な豊かさを皆が追い求めてきた結果が、今の環境破壊です。足を知る、物を長く愛するという価値観に戻り、精神的な平穏を皆が得ること。それが平和な未来の姿だと思います。











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