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『7SEEDS』を大人買いしてしまった

GWも最終日、悲しや。
1週間まるっとお休みいただきましたが、あっという間でした。

家から一歩も出ない日がほとんどのGWのさなか、うろうろとネットサーフィンしていると、なんと田村由美さんの『7SEEDS』が5巻無料になっているではありませんか・・・!


田村由美さんの『ミステリと言う勿れ』が大好きで、他にも『7SEEDS』や『BASARA』が有名だという話は聞いていたので、ぜひとも読みたいなと思っていた作品でした。

ただこれが全巻35巻もある・・・!

中古が嫌だとかいうこだわりは皆無なのですが、場所をとってしまうのでなるべく紙ではなく電子書籍で買いたい。
となると新刊価格なので、35巻もあると2万弱かかってしまう。ちょっと手を出すにはハードルが高い。

・・・と思っていたのですが、5巻読んでしまうと次の巻、次の巻・・・と気づいたら全巻買いしてしまいました。

とっても面白かったので、感想を綴っていきたいと思います。


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『7SEEDS』は、人類がほろんだ近未来が舞台です。何も聞かされないまま冷凍保存され、目覚めた子供たちが過酷な環境の中で生きていくサバイバルストーリーです。


生き残ってサバイバル・・・といえば、海外ドラマの『LOST』とか『ウォーキングデッド』と比較してしまうのですが、それと比べていい意味で日本人向けの作品だなと感じました。

いじめられっ子がトラウマを乗り越えて成長していく。

常にテストを意識し、「正解」があると思う。

「目標」がないと無気力になってしまう。

日本人の多くの人が共通して抱えている感情を丁寧に描き、打ち破ってくれる、そんな作品でした。


狭い学校の中に入れられて、そこがすべてだと思ってしまう。
日本人全員がそうではないとは思いますが、多くの人が感じたことがあるのではないでしょうか。

この作品を読むことで、そんなネガティブな感情を消化することにつながるなと思いました。



そして、田村由美さんは時流を読むのがほんとにうまいなと思います。

『7SEEDS』で語られているような閉塞感は、ちょっと昔の感情のような気がします。
今はもっと自由が許される(求められる?)時代だと私は感じていて、『ミステリと言う勿れ』は、固定概念を打ち破って「自由になる考え方」を教えてくれる作品だなと思います。


こんな作品に出会うとき、日本人に生まれてよかったなあと感じます。

『BASARA』を大人買いする日も遠くないんだろうな・・・。

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