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勝手に映画評

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観た映画の感想等を書きます。
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勝手に映画評2 だってその時は好きって思っちゃったんだもん -緻密な演出のなせる技『寝ても覚めても』考

さて、第2回目の勝手に映画評は、濱口竜介監督
『寝ても覚めても』です。

濱口監督は、突然、カンヌ映画祭に彗星のごとく現れた新進気鋭の監督、というのが世の評判のようですが、黒沢清監督の元で映画を学び、5時間強の超大作『ハッピーアワー』、震災後の東北を描いた『なみのおと』『なみのこえ』『うたうひと』等でその名を知られている実力派の監督さんです。

と、ここまで書いておいて、諸々で忙しく、過去作品

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勝手に映画評 1 女の自我の昇華とはー クズがクズを呼ぶ愛憎の宴、『彼女がその名を知らない鳥たち』 考

長きにわたってnoteの更新をサボっていましたが、今日から映画評という形式で書いて行きたいと思います。

第1回目は以前から観たいと思っていた白石和彌監督『彼女がその名を知らない鳥たち』。

ようやくWOWWOWにて観ることができました。

白石作品は『虎狼の血』、『止められるか俺たちを』に続き3作品目の鑑賞。

初期作品は未見ですが、インディーズ映画にある監督さんの「傾向」みたいなものは感

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