【V名人戦観戦記】侍は敵に背中を見せない
こんばんは!清井めしべです!
ついにV名人戦が開幕しました!
今日はその開幕局、川山一誠さんとRoi将士さんの将棋の観戦記を書きます!
(本当は自戦記しかする予定はなかったのですが、いい対局すぎて書きたくなってしまいました)
対局者のお顔
先手:川山一誠さん
イケメン!!
後手:Roi将士さん
かわいい!!
戦型は角換わりになりました。
相4八金2九飛のよく見る形ですね。
この数手後Roiさんが仕掛けました。
以下▲4九飛車△4六歩▲同飛車△4五歩▲4九飛△4六角。
好点の角打ちです。八方睨みで敵陣を攻め潰す!攻撃的な手!
...ような見た目の角ですが、実はそんなに攻め潰す狙いはなく(と思います)、相手の4五歩やのちの4五桂などを牽制や、歩を貰った後(≒攻められた後)の2六歩同歩2五歩の継ぎ歩や端攻めなどが狙いの、どちらかというと受け重視の手です。
カウンター系の棋風(だと思っています!)のRoiさんらしい手です!
本譜は以下▲4七金で歩を守った後お互いに玉を固めあいました。
そしてこの局面。先手は▲6六歩から位を奪還して角をいじめる手が見えていますが、後手はどうするのだろうと思っていたら...
△2四歩▲同歩△同角
とーびーだしゃー!!
あイテテー(ピューン)
好点の角と銀の交換ですので普通は損なのですが、
①4七金と囲いから金を離させた
②5八銀の狙いがある
③先手が玉飛接近
④玉の固さに差がある
⑤そろそろ角が狙われそう
などの理由で、後手にも主張があります。
以下後手のから囲いの固さを活かした鋭い攻めが続き...
この5八銀が激痛侍!!
以下▲6八飛△6七飛成▲同銀△4七銀成で後手が大優勢になりました。
その後も攻めは続き、次図。
先手玉は風前の灯火なのに後手玉は無傷...。
私が先手ならそろそろ泣き落としの準備を始めるくらいの差です。
しかし侍はそんなことしません!!
ここからの先手の川山さんの手順があまりにもお見事でした!!
ひょい!
ぺち!
ひらり!!
あわわわわわ......
包むような寄せを食らっていたはずなのに、たった五手で手の付け所がよくわからない形になっています!!
急所は斬られないようにギリギリで間合いを図る。これが背中を見せない侍の受け......!!
ここでついに先手に手番が回り、その後ほとんど手番を渡さず攻め切り、逆転勝ちでした!!
あの5手で立て直した玉形がまるまる残ったままです!!!
お見事としか言いようがありません......!
先手の川山さんは受けに定評があると聞いていましたが、まさにその通りの内容となりました。
開幕局からゲキアツのV名人から目が離せない!!
(ゲキサム将棋を指さないように頑張ります...)
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