ベルギー留学:新聞を読む習慣
こんにちは。
この3月から始めた習慣のこと。
昨年9月からベルギーのブリュッセル自由大学で社会科学を専攻しています。授業形態、講義内容、テストのシステム…1学期を終え、大学について驚いたことは幾つもあるけど、今回はその中でも特に強く印象に残った学生たちの「政治意識の高さ」について書こうと思います。
政治とディスカッション
特徴その1.政治にとても詳しい(特に出身国について)
皆、一度話始めたら止まらないほどとにかく政治に詳しく、明確な自分のスタンスがあります。オランダに進学している友人によると、彼女の環境ではそんなに政治について話す機会はないそうなので、もしかしたら私の環境がちょっと特別なのかもしれません(私の社会科学部は政治学を専攻したい学生が80%を占めます)。
特徴その2.話すのが上手
これは日常生活の中でよく感じること。友達との日常会話の中で政治や社会問題が話題になることが日本よりも比較的多く、ディスカッションするのがとにかく上手。私はやっとオンタイムで進むディスカッションについてゆくだけの英語力は身についてきたけれど、人の話に割って入り(基本的にこっちの人はとめどなく話すため自分から割って入ることが大切)、自分の意見を述べることがとても苦手です。
オーストラリアの大学院を卒業した友達にこのことを相談したら「自分も同じ経験をしたよ」と返ってきました。なかなか話せないからディスカッションの時間が苦痛で、結局卒業までの2年間克服できなかったと。
「でも一度期間を置いて、また試してみたらある時ふとできるようになることもある。自分は日本に戻ってきた後に急にできるようになったよ」
社会を学ぶ
この3月から毎日ニュースをチェックすることを習慣化しました。今までも気の向いた時に新聞を読んでいたけれど、こんなに続いたことは今まで無かった。具体的には日本の電子新聞を読み、ユーチューブでポリタスTV(とてもおすすめ!)を観て日本で起こっている出来事を確認し、ユーチューブやポッドキャストでEUを中心とした世界のニュースを聞いている感じ。
ニュースをチェックする習慣ができたのは、学生の政治意識の高さに感化されたこと、そして何より、社会学を学んでいてさらに社会に興味を持ったから。
社会学は抽象概念(セオリー)から具象対象を分析するから、どんなにセオリーを学んでも、実際に世界で起こっている出来事を知らなければ使い物になりません。むしろ社会の知識と社会学的思考は学べば学ぶほど相乗効果的に広がりを見せ、自身の知見と認識をさらに深めることができるのです。それを感じてから、社会を知ること(つまりニュースを観たり、人の話を聞くこと)を自分事として捉えるようになり、とても面白くなりました。
社会に目を向け、耳を傾け、考える習慣。
これからもコツコツ続けてゆきたいです。