歌だけは綺麗で居たかったから…。
私は、精神病まっさかりの日々を 心の中で非道い言葉で
埋め尽くしていた。
でも、それでも、悲しい出来事があると、
昭和感たっぷりのカランの蛇口とピンクのタイル張り…
の自宅のお風呂で、心を洗い流すために体を洗うのと同じように
自作の歌をよく歌っていた。
自分の無い頭で、最大限の美しさを、ありきたりな言葉で
今、思えば、祝詞のように歌って。
見えない言葉の美しいオーラをシャワーみたいに感じたくって、
出来る限り美しい言霊を唱えた。
目に見えないけれど、心の毒が洗い流されたように、
私自身の出来るだけ美しい歌を思い切り歌うことで、
確かに、心が楽になるのを実感する。
今だって、変わらずに心が楽になる。
私にとって、誰が どうゆう風に私の自作の歌を点数を付けたって…
私にとって、とてつもない大切な歌なのだ。
だから、わたしは…きっと大丈夫。
これからも、歌ってゆける。