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白い粉論争
近年、You TubeなどのWebでグルタミン酸の害の有無が論争の種となっている。多くの科学的データに鑑みると一度に多量のグルタミン酸を摂取しなければ害は無さそうだが、間接的に人体に生じる害についてはあまり議論されていない。
グルタミン酸自体の影響より美味さの増大が問題
グルタミン酸の問題は、そのものの害よりも食べ物をより美味しくすることで食べ物自体の摂取量を増やし肥満を導くことにある。例えばラーメンには多量のグルタミン酸が入っていることが多い。このため(もちろんラーメンという食べ物自体も相当に美味いのだが、恐らくグルタミン酸の影響も多々ある)無性におかわりしたくなる。満腹中枢がなければ、このまま食べ続けていたいと思うことがある。翌日以降になっても、頭が美味さを覚えていて「次はいつ頃あの店に行こうか」と思案する。
陰謀論
もしグルタミン酸に陰謀論があるとすれば、それは肥満を増やし糖尿病などのいわゆる成人病を増やし、人口が削減され、他方では病院や製薬会社が儲かるということかもしれない。あくまで陰謀論なのであしからず。他方、一つ確実に言えるのは、全ての事象は良い面と悪い面があって、良い面ばかりだと物足りなくなり、際限なく良い面を求めてしまうということ。手軽に美味いものを食べられる状況になると、より美味しいものを欲するようになる。ある料理研究が「近年、ご馳走というものが無くなってきた」と言っていた。その通りである。日常では質素で素材の味が生きたものを常食し、祝い事など特別な日に手の込んだ(グルタミン酸が入っていて良い)料理を食べることで大きな喜びが得られるのは確かである。
化学的に合成されたもの
とにかく化学的に合成された薬や食品はなるべく体に入れない方が良い。それは自然の摂理に反しているからだ。「そんなこと言ったって、合成された薬や食品が人の寿命を延ばしている側面もあるだろう」という反論があるかも知れない。しかし、長寿化には事故の減少や栄養の改善が大きく寄与しているというの論法の方が的を得ているようだ。 グルタミン酸がどの程度化学的に調整・製造されているのか分からないが、グルタミン酸の過剰摂取はせっかく改善された人類の栄養状態を肥満によって元に戻すことにも繋がる。