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しつこい咳と痰湿と薬草ロベリア
気づいたらみんな咳している
昨日は久々に接客をしていました。
そしたら、久々にマスクをしてくる人や、
咳こんでいる人が増えてきました。
鼻水など風邪の症状は無く、咳している人は多いですね。
私は今のところ大丈夫です。
しかし、こうしてまわりで咳をしている人がいることは
いずれ、私にも関連するかもしれないと思いまして、
レメディ、マザーティンクチャーも念の為に常備しています。
Lobelia Inflata
ロベリアは別名 インディアンタバコと呼ばれ、
ロベリンというアルカロイドを含み、
タバコ中毒者の治療に使われていた。
喫煙をするがタバコのにおいで嘔吐
北米原産の植物で肺のトニックとして知られているハーブです。肺に親和性がある。
ガラガラした呼吸をし、痰が出しきれない時に。
慢性の咳、老人性の肺気腫、
胃腸障害を伴う喘息
アスベストなど異物が肺に入ったときに。
(こちらは日本では取り扱いがありません)
このマザーディンクチャーを使う時はなかなか重い状態の時ですね。
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このハーブを語る時、
サミュエル・トムソンの名前は外せません。
彼はこのロベリア(lobelia Inflata)で胃を浄化し、
トウガラシ(Capsicum annuum)で体内の熱を多量に作り、
白小山桃(Myrica cerifera)で潰瘍をとり
、(ここでいう潰瘍は胃の壁に付着するネバネバしたもののこと)
主にはこのロベリアで人々を治癒に導き、
トムソン療法を確立しました。
当時トムソンが生きていた頃に流行っていた熱病(チフス)は、
・汗をかくこと
・嘔吐と下剤で胃腸をきれいにすること
これにより、死ぬことを免れ、軽度で済んだ者がいたことに注目した。
トムソンは
生命力の座は体の中心である胃にあると考えた。
胃は熱を放出する中心である。
胃は熱を保ち、暖炉が部屋の中心からあたためるように末端まで拡散しているが、
それが寒さやストレスをうけ、胃の中で食物が凝固すると熱が下がる。(冷)
トムソンの言う"潰瘍"これは
胃を覆い、冷却したあと最終的には炎症をおこし、
胃腸の腐蝕、そして発疹とつながる。
また、潰瘍が熟し、肺から痰が排出されるか、
もしくは腸を通して排泄される。
舌は潰瘍(舌苔)で覆われることが多いが、
この覆いが消えるとデトックスされたということになる。
これは東洋医学でいう、湿痰のことをさしている?
東洋医学から見てみると
痰飲には、湿痰、熱痰、燥痰、寒痰、風痰などの種類がありますが、
このうち、痰が白色で多く、喀出しやすい、咳が出る、胸苦しい、吐き気がする、嘔吐、めまい、白い舌苔がべとべと、あるいは粘っこく付いている、これらの証の痰飲を、湿痰といいます。
湿痰は、五臓でいう、肺のと関係が深い。
脾(胃腸)の機能失調により痰がたまり、肺の機能が侵される。
今年、(近年)秋も暑くて湿気が強くて、湿邪に弱い脾(胃腸)が弱ったまま気陰両虚で秋バテしているのかもしれません。
湿痰の増加は清陽の流れを阻害するので、めまい、動悸が起こる。
胃腸障害は、吐き気、嘔吐、腹部膨満感が生じる。水湿が体内にたまることにより、手足がだるくなる。
「痰は万病のもと」ともいわれており、痰飲証が引き起こす症候は多い。
脳の浄化:唾液、痰の喀出
「脳には常に風の吹きぬける窓があり、その窓のおかげで、脳は軟らかく湿った状態にあることができる。この窓とは、目、耳、口、鼻孔のことである。脳に集まる体液のうち、冷と湿をもち悪臭を放つ物質は、鼻と喉を通って外に排出される。それは脳がこれらの物質に耐えられないからである。脳は空気の勢いを借りてこれらの物質を外に出し、その人を浄化する。もし何らかの理由でこの浄化作用が妨げられると、正気ではおれず、また乾の状態となる。胃と脳がその悪臭に耐えられず、胃は壊れ、脳は腐敗するからである。それは汚物や不潔なものに耐えられなくなった海が、これら汚物を投げ捨てるのと同じである。
しっかり凝固して水分のないチーズのように収縮した硬い肉をもつ人がいる。緑色のリヴォルが肉に溜まって硬くなっているが、それはこの悪臭を放つ物質を外に吐きだせないからである。肉の中にあるリヴォルの外的な手助けがないため、飲食物の水分と同じように、他の体液も非常に脆弱である。彼らは収縮した硬い肉をもつために、このリヴォルを排出できないのである。こうした人たちの肉には潰瘍があり、肉体的には内的にも虚弱である。リヴォルの汚れが体に溜まっているのに、それを咳によって外に吐きだせないからである。彼らは血管やその他の部位だけでなく、胸部にも強い痛みをもつ。
太った人の体はさまざまな体液で充満している。彼らはよく咳をするが、痰の啓出はわずかである。ぶ厚く太った肉のせいで、空気やその他の元素が彼らの中に入りにくく、また出るのも容易ではないからである。彼らは痰の略出によって体液を動かし、体液を浄化するということができない。
粘液が多いのにそれを排出できない人は、脂くて弱い肉をしている。そのため、彼らは健康ではなく、また健康にもなれない。しかし過剰な粘液を排出できれば汚れが取れるので、いくらかは痩せて健康になることもできる。今述べたように、粘液が排出できないために病気に罹る人には、下剤を用いるべきであろう。彼らは下剤によって浄化されることがある。」(聖ヒルデガルトの病因と治療)より抜粋
ここでいう、「リヴォル」が聞き慣れませんが、
痰湿に近いかもしれません。ぬめりを意味しており、毒素のようなイメージです。
内容はトムソンとちかいことを言っていますね。
ただ、ロベリアで吐かせるか、
下剤を用いるか?
つまり、今しつこい咳が続いているのなら、
ロベリアを使わないにしても対策ができます。
つまり、夏からずっと胃腸はお疲れな訳なんだけど、
ここを改善しないまま、秋に入ったもんで、引き続き不調。
だからこの痰が絡む系、舌が白い、胃の調子が悪い系の人は
Ant-tを使うとかもいいんだけど、やはり、食事。
「肺が不調な人は、脂肪分の多い肉や血の多い食品、加熱調理されたチーズなどは避けた方がよい。こうした食品は肺の周辺に老廃物を生み出す。
エンドウやレンズ豆、生の果物や野菜、ナッツや油なども口にすべきではない。もし肉を食べたい時は赤身にする。」とヒルデガルトは答えています。
生野菜もだめか。
スープですね。
野菜たっぷりの。
結局は食事。
そういえばまだ秋土用なのでした。