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「何だと思いますか?」「どう思いますか?」と問うてくる面談者。

「知らんがな」の一言に尽きる。

立場は対等だけれども、これから一緒に働くかもしれない面談者がしきりに聞いてくる。

「知らんがな」

とは言えないけれど、心の中では「知らんがな」と繰り返す。そもそも、こちらが不得手だから得意な人にお任せしたい仕事があるので、この面談者と会っている。

50代後半のオジサン。

ハッキリ言って、話してるだけで疲れる。こんな人とは一緒に働きたくないなと思ってしまう。

「自慢話と説教と昔話は歳をとってからやってはいけない」と高田純次は言っているけれど、その気のある面談者であった。

とはいえ、人手が足りない。いたし痒し。どうするか。冷静になって考えよう。

しかし、生きていくうえで「こうはなりたくないな」と思う年長者はたくさんいる。一方、「こうなりたい」と思う人はやはり一握りもいない。

「こうなりたい」と思ってもらえるように歳をとりたいものだ。

【おわり】

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