会津への旅。アブに皮膚を食いちぎられて疲弊する。痛くて、痒くて、憎い。
憎い。お前が憎い。憎すぎる。
この時期の会津がヤバイことは前から知っている。美しく豊かな自然があるからこそいる憎い奴。
アブやブヨだ。
アブやブヨは蚊と同じく、雌が吸血する昆虫だ。この夏の時期にキレイな水辺環境がある場所に行くと、必ずといっていいほど襲撃にあう。
わかってるなら行くなよ。
そりゃそうなんだけど、いろいろな理由があり、行かざるを得ないから仕方ない。
こいつらは炭酸ガスに反応する特殊な能力を兼ね備えてる。きっと、暗視ゴーグルのようなもので世界を見ているに違いない。
人間をはじめとする動物たちが発する呼吸や肌からは炭酸ガスは放出されてるわけで、奴らはそれを巧みに察知して押し寄せてくる。
ちなみに、炭酸ガスであれば、車のエンジン、ドライアイス、バーベキューの煙などでも反応する。エンジンかけっぱなしで車の窓を開けようものならほんと大変なことになる。
アブやブヨにはハッカ油が効く。これは間違いないのだけど、100%ではない。つまり、あまりに奴らの数が多いと相対的にはどうしょもないのだ。
なによりも、アブがやっかいなのは針を刺すのではなく、アゴで皮膚を食いちぎる。蚊に刺されるのなんて可愛いもので、とにかく痛い。そして、あとから痒くなる。
美しく豊かな自然にふれるというリスク。
今回は腕が3ヶ所。なぜか右腕。両足が足首を中心に計18ヶ所。腕の2ヶ所は水ぶくれ状態に陥っている。酷い。
テンション駄々下がり。
アブやブヨにも自然界のなかではきっと役割がある。鳥のエサにもなるだろうし、トンボのエサにもなる。言い換えれば、こいつらがいなければ鳥もトンボも食料不足になるのだ。
だから、絶滅してしまえ!なんて言えないけど、やっぱり言いたい。
絶滅してしまえ!
いや、ごめん。ほどほどに頼む。ほどほどに。
この日は只見から大好きな檜枝岐村に移動した。
尾瀬檜枝岐温泉「燧の湯」。この温泉も夏になると露天風呂は危険。アブの襲撃にあう。ここの温泉は尾瀬檜枝岐のなかで唯一源泉が違うらしく、無色透明だけど少し硫黄臭のする気持ちの良い温泉だけに、露天風呂に出れないのは残念(※アブに打ち勝てる勇者のみ出れる)。
勇者には到底なれないので内湯のみで我慢した。ちなみに、温度は約42度でやわらかめかな。
◆今宵の献立(2019.8.8)
この日の夜は檜枝岐村でいつもお世話になるお宿「檜扇」に宿泊。檜枝岐村の郷土料理をいただいた。写真はイワナのお刺身。美味でした。
※今日の学び
やはり人と人。どんなに親しくても礼儀を忘れずに。
〔おわり〕
サポート金額に関わらず、いただいたサポート1件につき1冊、子どもに本を買ってあげたいと思います。