読書メモ：こうやって頭のなかを言語化する
MBTIでいうと、知覚機能がSかNかという部分で頭の中の言語化のクセに大きな違いがあるみたいですね。
私が教えてもらったインストラクターの方によると、Sは箇条書きタイプ、Nはマインドマップタイプとのこと。
そしてNタイプは頭の中を表現するのに苦労するみたいです。私のように。
コピーライティングとキャリアコンサルティングに共通するもの
著者の荒木俊哉さんはコピーライターとのことですが、キャリアコンサルタントの勉強をして2023年に資格をとられたそうです。
確かにキャリアの勉強って面白いけど、通学も勉強も試験も、ほかの資格と比べて簡単とは言われていながらもそこそこ大変なのに、資格を取るまでしたのかあ、と思うのですが。
どうも、ご自身がコピーライティングについて思っていることと、キャリアコンサルティングの基礎が合致したからのようです。
「聞くことがとても大事」という部分について。
荒木さんによると、コピーライティングは「思いつき」「アイデア」より、クライアントの話をよく聞くことが大事とのこと。
そして、キャリアコンサルティングは、ご存じの通り相手の言葉を引き出し、その中から相手の中にある答えを見つけ出すことが基本中の基本。
それを自分に対して行うことで、頭のなかを言語化することができる、というのがこの本の趣旨になります。
人の話も自分の話も
私自身はカウンセリングが苦手とずーっと言っているんですが、つまるところ、そのカウンセリングスキルこそが実はビジネススキルとしても重要ですよね。
とくに基本である「傾聴スキル」は管理職であっても営業職であっても、そしてももちろん法人経営者であっても役に立つよね、とキャリコン講座参加者で話していました。
荒木氏はその「傾聴スキル」をクライアントに対して使い、クライアントの使う言葉の、クライアントなりの意味や目的を引き出すことで、方向性をたがえず仕事ができるとしています。
また同じように、自分に対して「傾聴スキル」を使うことで、自分のなかにあるモヤモヤしたあいまいな気持ちや思いを言語化できるとしています。
その方法として、「できごと」➔「感じたこと」の順番で書くと。
あー、やったな！それ、カウンセリングの時間にやった！
「できごと」「事実」はちゃんと聞きださないといけなくて、そのなかで語られる「感情」「思い」を内包した言葉を捉えて、そこを膨らませていくっていうの、カウンセリングの練習で言われました！苦手だったけど！
言語化のためのノート術
荒木氏は、このアクションをノートにつけていくことで、言語化の習慣化ができるとされています。
書くことは下記のようなものです。
ためる
心が動いた出来事をメモで貯める。
「できごと+感じたこと」のセットで短いものでOK
聞く
上記で貯めた「できごと+感じたこと」について、なぜ自分がそう感じたのかを、自分にカウンセリングするように問いかけて聞いていく。
3分間で5つ以上という感じでザクザクたくさん書き出す。
まとめる
上記で書き出したたくさんの言葉から、同じ言葉、似た言葉、何度も出てくる言葉をみつけて丸を付ける
最後に1行のシンプルな結論にまとめる
備える
上記の結論に対してどう行動しようとするか書き出す。
変化を期待
ふと考えたのですが、この方法を英語で行うのはいいかもしれませんよね。
よく英語で日記をつけることを奨励されますが、その進化系のように思います。事実と感情を結び付けて、かつ英語で表現するストックを積んでいくんですもんね。
ワタクシ仕事の英語は使えるんですけど、プライベートの話をするのがめっちゃ苦手でして。
海外でとくにアジア系の同僚と食事に行く機会があったりするのですが、結構聞き役です。
頭の中にある言葉を英語で言語化しておくと、そんな機会にもちゃんと話すことができるかもしれません・・・。希望的観測ですが。
本筋に戻りまして・・・
荒木氏はこの言語化ノートを、リアルなノートにサインペンで書き出すことをお勧めされています。
確かにいいんだろうなあと思うんですが、私は日々の簡単なログをNotionでつけていたので、体裁を少し変えて書き出しを始めています。
氏によるとこの方法で言語化を続けることで「質の高い思考を手に入れられる」「伝え方がうまくなる」とのこと。
私は子供のころから通学の帰り道などに、「ソ連のアフガニスタン侵攻についての自分の立ち位置を明確化する」とかのお題をたてて、自分と対話しながら歩いていたのですが（お題で年がバレますが）、正直、人間の気持ちについての解釈と言語化が弱い。
自分や他人の感情についての言葉を自分のものにできるなら、私にとっての変化、Benefitと言えるように思えます。
しばらく、この言語化のためのノート術を続けてみようと思います。
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