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読書メモ:キャリアをつくる独学力

高橋俊介著『キャリアをつくる独学力――プロフェッショナル人材として生き抜くための50のヒント』を読みました。AIによる代替、人間が担うべき仕事の変化。変わりゆく現代社会で生き抜くためには、個人にとって組織にとっても主体的な学びが必須だとしています。


50のヒントに至るまでが長い


副題が「プロフェッショナル人材として生き抜くための50のヒント」なんですけど、なんでこんな副題をつけたんだろう。
著者の高橋先生は決してヒントをメインにしたいわけじゃなくて、ヒントに至るまでの前提とかキャリア自律の目的・意味を腹落ちさせることのほうが大切だと思ってらっしゃるような気がします。

キーワードが多くて、曰く

  • 「キャリア自律」は自分に向いた仕事だけでは実現しない

  • 「内的仕事満足」を高める「ジョブストレッチ」

  • 「計画的偶発性理論」の中身

  • 「外での他流試合」

  • 自分自身の専門性コンピタンシーを可視化せよ

など。
とても情報が多くて、さっと読めるような簡単な本ではありません。
副題は、なんだか「自己啓発本」に見えるようにつけられたもののように思えます。

プロフェッショナル人材として生き抜くための50のヒント


この50のヒントについては、前段を読んでいないと本当に腹落ちできません。どちらかというと、前段で語られた各キーワードの「まとめ」に近いかも。

ただ、ここでもやはり気になる言葉が満載で、

  • 越境学習

  • 専門性コミュニティ

  • 自分の言葉で自論を話せるようにする

  • 自分で主体的に、能動的に、しかも英語で調べる

  • それをひとことで表すとどうなるか

  • それを具体的な事例で示すとどうなるか

  • セルフブランディングで、自分の立ち位置を明確化する

などなど・・・。
読んでいてもいちいち立ち止まって、自分がこれからどう行動していけばいいかを考えて、アタマの中で情報がバクハツしちゃいそうになるので、一気に読み切れません。それって私だけですかね?

翻っていまの自分は


わたしはプロフィールに書いている通り、「AFPとキャリアコンサルタントの知識・スキルを組み合わせ、金融リテラシーとキャリア開発の両面からサポートしていきたい」のが根幹です。
この話題なら、自分自身興味があるし勉強していて面白い。

ただ、高橋先生のおっしゃる「独学」という面で考えると弱いんですよね。
キャリアコンサルタントのネットワークに所属しているので、それは会社という場所から見て越境学習ではあるけど、そのネットワークでのインプットもアウトプットも弱い。
社内ではキャリア研修をやっているけど、外ではやっていない。
つまり失敗もしていないし、そこから学びも得ていない。
キャリアについて主体的に勉強もしているけど、英語で文献やトレンドを探したりはしていない。

ああ、つまり、私はまったく独学というものをしていないってことですよ。

ひとつひとつ行動していこう


プロジェクトが壮大で手に負えないときは、分解にしていくに限ります。
ひとつひとつ、自分ができることをやっていけばいいし、違和感があればやめればいいです。

幸せなことに、私は「金融リテラシー」と「キャリア開発」については心から面白いと思っているので、これらについて勉強することのモチベーションはあります。

noteのような発表の場も作ったので、それをひとことで表すとどうなるか、それを具体的な事例で示すとどうなるかという方法論を用いながら、自分の言葉で自論を話せます。

これからやるべきことは、まずは

  • すでにあるネットワークを活用して、そこでのインプットとアウトプットの量を増やす。つまり参加回数を増やす。能動的な発表をする。

  • 社外でキャリア研修を開催する。

  • 「金融リテラシー」と「キャリア開発」について、英語でも情報を探す。

といったところでしょうか。

どうやって、社外でキャリア研修を行うんだろう・・・と、思ったりしますが、具体策はおいおい考えていきましょう。

刺激だけではない


正直この本を最初に読んだときは、情報過多でしんどいって思ったんです。
一度投げ出したあと、興味のあるところを抜き出して読むなどして、やっとアタマに入ってきた感があります。

ただ、情報過多な分、具体的でもあるなあと思います。
自分に照らし合わせて何をすべきか考えやすいと言えますね。
おそらく自分の進度によって、読むべきページも変わるような気もします。

一度投げ出したときは「売ろうかな・・・」って思ったんですけど、そういうわけで、しばらく並走してもらいたいと思っています。







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