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明晰夢
わたしが小さい頃から見ている夢って、明晰夢、なのだろうか。
また今日お題に挑戦してみようかなーと思って選んだのが、
わたし、霊感とかそういうのたぶん皆無なのだけれど、このお題で考えていて、一個思い出した。
それが、夢について。
小さい頃から起きたあとに夢を覚えていることが多かった。
わたしが見た夢の話をすると、わりと友達の食いつきがいいので、「わたしの夢って、結構ユニークなのかしら」と思っていた。
で、高校の頃に友達が「明晰夢見てみたいんだよね」というようなことを言っていて、なんだそれ?と思って調べたら、「自分で夢であると自覚しながら見る夢」らしい。
どうやったら見られるかとか、いろんな体験とか検証とかが出てきて、「え?私ってもしかして明晰夢見てる?」「ていうかああいう夢ってそんなに特殊なものだったの?」と思った。
自分が見ていた夢は世に言う明晰夢だったのかしら?
でも見たいときに見られるわけじゃないし、いつも見るわけじゃないし、やっぱもしかしたらちょっと違うかも。
とりあえず書き記してみる。
(これから書く夢の話は、全部鮮明に記憶に残っているとわたしは思っているのだけれど、なんせあまりにも時間の経ったものもあるし、小さい頃の話もあるので、何度も人に話したりするうち、無意識に内容が変わったりしているかもしれない。でもわたしは記憶に残っているまま話している、つもり。)
小さい頃、この世のなによりも怖い夢を見るのが怖かった。
怖い夢見たらどうしようって思って、眠るのが不安で仕方なかった。
小さい頃見た怖い夢の中で、ダントツに怖かった2つがある。
ひとつは、広いさつきの花畑(?)(ああいう低木がたくさん茂っている様子って、なんていうの?)で、舞妓さんに追いかけられる夢。
舞妓さんがピンクの花の咲く茂みの間をぬって、めっちゃ追いかけてきて、泣きながら必死で逃げる夢。
もうひとつは、大きいプロジェクター?みたいなのに鬼が映っていて、わたしやお友達がなんかすごい怒られていて、そこには親もいて、親が鬼からわたしたちをかばっている夢。
まあ、今思い返すと、どっちも夢らしい、わけわかんない、ちょっと可笑しい内容なんだけれど、当時は本当に怖かった。
いや、お花畑でたった1人ですごい速い舞妓さんに追いかけられたら、たぶん今でも怖いわ。
そういう夢を見たりして、いつも恐る恐る寝るようになっていて、「怖い夢見るから寝たくない」と駄々をこねるような子どもだった気がする。
するといつからか、夢の中で、あ、これ怖いやつだ、って分かると、やだ見たくない!って思うあまり、好きなタイミングで起きられるようになった。
夢って、展開にフラグがあると思うんだけど。
例えば、夢の中で誰かが「先に行ってるね〜」とか言ったらそれはそのあと絶対「追いつけない夢」になる。
追いかけても足がすっごい遅かったり、地面がめちゃくちゃ滑ったり、迷子になったりする夢を見る。(伝われ)
そういうフラグを感じて、この先怖い夢だ!って分かると、そこに至る前に起きられるようになった。
今1個思い出した「フラグを感じた夢」は、家族でディズニーランドに行く日の夢。
ディズニーランドに向けて家を出発した直後、夢の中でわたしだけ忘れ物をして1人で家に戻った。
そこで、「あ、これ、たぶんこのまま置いていかれて、もう追いつけない夢だ」って思って、忘れ物を探している場面でグッと力を入れて目を開けて、起きた。
小さい頃、夢の中でお父さんとお母さんが視界から消えたらそれは必ずもう会えない夢になる、と思っていた。ので、その法則に従ってお父さんとお母さんとはぐれる夢を見そうになると、その続きを見ないようにしていた。
(子供の頃、親とはぐれるのがなによりも怖かった)
ここまでは夢の中で自発的に取れた行動は「起きる」だけ。
だからまあ、夢の中とも言い切れない。夢の境目?とでも言うのだろうか。
もう少し成長してから、他の行動もするようになった。
たぶん小学校中学年ぐらいの時。
友達と夢の中で迷路のような場所を歩いていた。
そのころハリー・ポッターシリーズにハマっていて、ちょうどその「炎のゴブレット」の最後に出てくるような暗い迷路。
夢の中でわたしと友達はその迷路をどうしても抜けなきゃいけなくて、恐る恐る進んでいた。
で、しばらく無事に進んでいたのだけども、角を曲がったら魔法使いが現れた。
黒いフードをかぶっていて、顔は見えなくて、いかにも悪い魔法使い。
そこで2人ともなす術なく恐怖で固まるんだけど、わたしは「あっこれ夢だから起きられるじゃん!」って思い出した。
それですっかり余裕になって、何やら話しかけてきた魔法使いに、「魔法使っていいよ」て言ってみた。
そしたら魔法使いがなにやら呪文を唱え始めたので、「残念!」とかなんとか言って起きた。(たしか)
こういう夢は歳をとるごとに頻度はだんだん減ったけど、操れる範囲は増えていった。
中学か高校ぐらいから、(…こんな都合のいい話、作り話でしょって思われちゃいそう)
夢の中で、好きな時に、空を飛べるようになった。
好きな時と言っても、空を飛ぶことを自体を目的として飛ぶことはほとんどない。
たとえば、夢の中で急いでて遅刻しそうな時とかに、「あっ夢だから飛べるんだった」って思い出して飛んで行くとか。
何かから逃げているときに、「あ、これ夢か!じゃあここから飛び降りれるじゃん!」て思って、高いところから飛び降りて逃げるとか。
(夢に登場するわたし以外の登場人物にはなぜか普通の物理法則が働いているので、飛び降りて追いかけてはこない)
いつも、最初は普通に操れない夢を見ていて、途中で必要に迫られたりピンチになったりしてどうしようって思ったときに「あっこれ夢だ!飛べる!」って夢の中で思い出す、っていうパターン。
ちなみに、空の飛び方は決まっていて、わたしができる飛び方は2種類ある。
ひとつは、「GANTZ跳び」と自分の中で呼んでいる、めちゃめちゃ高くジャンプできるやつ。
両脚を揃えて思いっきり跳ぶと、建物を2、3個飛び越えられるぐらい跳べる。
たぶん、「GANTZ」のスーツ着たときのジャンプみたいな感じ。だからGANTZ跳び。
空中で壁を蹴ったりすると飛距離が伸びる。
めっちゃ大きいウサギ跳びで進んで行く感じ。
もうひとつは、自分の中で「羽根マリオ」と呼んでいる飛び方。
そのまんまだけど、「スーパーマリオ64DS」に出てくる羽根マリオの飛び方によく似ている。
飛んでいる最中に一旦高度を下げると勢いがついて、さらに速く高く飛べるっていう飛び方。(絶対伝わらないじゃんこれ)
https://youtu.be/Kruae7qwqUE
↑羽根マリオの動画。
1:40あたりからの飛び方が特徴的。
夢の中で飛ぶシチュエーションになったとき、周りに建物とか足場とかが多いときは「GANTZ跳び」で、砂漠とか校庭とか、障害物が少ない場所では「羽根マリオ」を使う。
あともうひとつ夢に特徴があって、中学か高校ぐらいから、同じおじさんが出てくる夢をたまに見るようになった。
にこにこしたおじさんなんだけど、これが結構怖くて、微笑みながらダッシュで追いかけてくる。
最初から追いかけられている夢だったことは一度もなくて、お祭りとか街中とかで、全然関係ない夢を見ている最中に、たまたま人混みでそのおじさんを見かけたりする。
見かけるといつも「うわ、出た」って思う。
で見て見ぬ振りをして、うまく人混みに紛れられればいいんだけれど、大体目が合う。
で、目が合っちゃうと追いかけてくる。
ここで一瞬起きようかなとも思うんだけれど、寝てたいし、夢だし、子どもの頃のような「怖い夢」への過剰な恐れはもうなくて、なんなら、こういう夢は友達に話すネタになるからおいしい。
なので逃げる。空を飛んで。
おじさんは上を見ながらものすごいスピードで地上を走って追いかけて来るので、「GANTZ跳び」の時はおじさんの近くに着地しないように気をつけて、「羽根マリオ」の時は高度を下げるときおじさんの手の届くところまで下げすぎないように気をつけながら、飛ぶ。
夢の終わりは、最近はだいたいアラームとかで起きる。
このよく見る明晰夢っぽい夢について、恋人に以前話してみたら、それは明晰夢じゃなくない?と言われた。
彼が言うには「自分の意思で行動した」と勘違いするところまでが夢の一環なのではないか?と。
「他の夢を見ていたらいつものおじさんが現れて、追いかけられたので飛んで逃げることにした」とわたしが思っている夢は、ただ単に「おじさんに追いかけられて空を飛ぶ夢」なのではないか。
なぜなら、あなたは明晰夢(らしき夢)を、見ようと思って見れるわけじゃないでしょ?結局自分の意思とは関係なく見ちゃうんでしょ?と言われた。
えーなんか悔しい。
てっきり「え!すげえ!明晰夢じゃん!」みたいな反応をされると思っていたので、あまりにもきっぱり否定されて、ちょっとムッとした笑
でもたしかに、見るぞー!と思って寝て見られるわけではないんだよね。
まあ夢の中の話なんて、正しいも正しくないもないし。
わたしは「飛ぶぞー」と思って自分で飛んでると思うし、小さい頃は親から起こされたわけでもなく変な時間に突然起きたりしていたので、おもしろい方を信じる笑
1番最近見たそれっぽい夢は、いつものおじさんとは違う、なんかクルエラみたいな人から逃げる夢。
都会の街中だったので、ビルの壁を蹴って飛距離を伸ばせる「GANTZ跳び」をしようとしたらそのクルエラは壁を登れるタイプの追手だったので、「羽根マリオ」で逃げた。でも街中だったからちょっと難易度が高くて、電線とかにぶつからないようにめっちゃ気をつけた。
あと最後にもう一個。
わたし的にすごくお気に入りの夢がある。
ある日、夢の中ですごい信じられない、でも妙にリアルなことが起こって。
(なにが起こったかはまた長くなるので割愛)
ものすごくびっくりして、「いやさすがに夢だよね!?」てほっぺをつねったら空気を掴んだみたいに全く感覚がなくて、「あっ、まじで夢やないかい」てなるっていう体験をした。笑
キリがなさそうなので、全然まとまってないけどこのへんで。
夢って、不思議だよなあ。
おわり。