動物の旅立ちの瞬間を
ぼくら飼主は動物の旅立ちを看取りたいと思ってる。
「抱っこしながら腕の中で旅立ってほしい」
「撫でながら安らかに旅立ってほしい」と思ってる。
動物がぼくら飼主が寝てる間や仕事に行ってる間に旅立ったりすると
「寂しい思いをさせてしまった」「ひとりで旅立たせてしまった」と
めちゃめちゃ後悔するし、罪悪感になる。
何日も寝ないで看病して、たまたま寝落ちしてしまった時に限って、旅立ってしまって
「なんで寝てしまったの!」「なんで!なんで!」って自分を責める。
死の瞬間を看取ることは、そんなに重要なのだろうか?
何日も寝ないで看病してる間、死なないように見張られてる動物はどんな想いなんだろうか?
呼吸が止まって死ぬ行く様を見張られて
それで、動物はさみしくなく、旅立って逝けるのだろうか?
死なないように、絶対に旅立つ瞬間に立ち会えるようにとずっと見張られたら
ぼくなら死ぬに死ねない。笑
「私の腕の中で旅立ってほしい」「死に目に会いたい」と言う気持ちはわかる。
ぼくもうちの猫が腕の中で旅立ってほしいと思うし、死に目に会いたい。
これは、ぼくの願望であって、うちの猫の願望ではない。
ぼくら飼主の思ってることが、共に暮らす動物も思っているとは限らない。
動物は死ぬ時は群れから離れて一人で旅立って逝くことが多いから
動物からしたら、看取ってほしいとは思っていないかもよ?
旅立つ瞬間よりもそれまでの間、生きてる間にどう過ごすか?
の方がよっぽど大事だと思う。
そこが悔いなく過ごすことができれば、たとえ旅立つ瞬間に立ち会えなくても
動物からしたらさみしくないかもよ。
ぼくら飼主はさみしいけどね。笑