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動物の血栓症の質問



血栓症についての質問が来たので答えてみた


血栓症は、血管の中や心臓で、血液の流れが悪くなったりして


血液が固まって

血の塊(血栓)ができて

それが血管で詰まって

血液が流れなくなって


そこから先の組織に血液がいかなくなることで、組織に酸素や栄養が届かなくなったり


老廃物が溜まったりすることで、細胞が死んで壊死をおこす病気になる。


血栓がどこの血管で詰まるかによって違ってくる。


脳で詰まれば脳梗塞

心臓で詰まれば心筋梗塞

肺で詰まれば肺梗塞


後肢や前肢にいく動脈で、詰まれば動脈血栓塞栓症になるんよ。


血管は、動脈と静脈があって、動脈で詰まると動脈血栓症で、静脈で詰まると静脈血栓症になる。


手術の後に血栓症になるのは、静脈で詰まることが多い。


質問の子が静脈で詰まったのか、動脈で詰まったのかが、わからないけど


動脈で詰まった場合は、急な症状になって


静脈で詰まった場合は、ゆっくりと進行することが多いのさ。


静脈で詰まった場合は、腫れて皮膚が茶色く変色したり、崩れて潰瘍になったりする。


動脈の場合は、どこで詰まるかによって、症状が変わってくる。


脳梗塞になれば、麻痺が出たり


心筋梗塞になれば、急に心臓が止まったり


前肢や後肢の動脈に詰まれば脚が動かなくなったり、麻痺になったり


激痛を伴ったり、脚が壊死したりする。


猫の場合は、心筋症によって血栓症になったり

犬の場合は突然、脳梗塞が起きたりする。


血栓症は詰まる場所によっては命とかかわったり、後遺症が残る病気。


注意が必要だけど、注意のしようがないんよね。

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