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クリスマスプレゼントに動物を

クリスマスに動物をプレゼントするって言う風潮ってあるよね。


ぼくが獣医になった31年前はクリスマスの後に子犬がいっぱい動物病院に来院してた。


特にはじめて務めた動物病院は、ペットショップと提携していたので


販売された子犬は、ほとんど来院してたので、待合室が子犬だらけになってた。笑


31年前はペットショップで、子猫を売ってる数が少なくて、子犬ばっかり売ってたんよ。


若いおにいちゃんとおねえちゃんのカップルで、子犬を連れてきてる人がいっぱいいた。


「この後、別れたらどっちと暮らすことになるんだろう」


って勝手な心配をしながら診察してたね。笑


そのうち、一人で連れてくるようになって


飼い主の名前が変わって「あっ、別れたんだな」って、思うことも多かった。笑


年末年始の休みを子犬と過ごして


年明けに仕事が始まり、子犬に時間をかけることができなくなり、こんなはずじゃなかったと


1月、2月になると子犬を保健所に連れて行く人が


増える流れが毎年、毎年、繰り返されていた。


今は、動物も命として、大切に扱われるようになったけど


当時はホントにアクセサリーやもの感覚だったね。


売った後、調子悪くなって「不良品売りやがって返金しろ」って言われて


戻ってきた子を治療することがたくさんあったんよ。


「不良品ってなんだよ!!」と当時は、若かったから激怒してたさ。笑


今は、そんなひどいことはないと思いたいけど、どうなんだろう?


ペットショップの情報が入ってこないからわからない。


クリスマスに限らず、動物をプレゼントにするって言うのは考えてほしい。


動物と共に暮らすことは、楽しいことうれしいこともたくさんあるけど、それだけじゃーない。


命と向き合い、悩むことつらいこともたくさんあって


それでも共に生きるかどうか?

しっかりと考えてほしい。

ってここで言ってもね。笑


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