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ぼくら飼主にとっては

InstagramのDMで「麻酔で亡くなりました」とか


「手術した後、合併症で旅立ってしまいました」ってメッセージをいただくことがある。


ぼくは獣医師として、飼い主さんに手術や麻酔のリスクを説明する時に


90%は成功するとか、リスクは少ないなどと説明することがあるけど


10%はうまくいかなかったり、リスクがゼロになることはなくて


飼い主さんからしてみれば、うまくいかない10%に入ってしまったり


リスクが少ない方に入ってしまえば

 

我が子にしてみれば、100%の失敗だし、100%のリスクになる。


ぼくとしては、論文や研究データを元に説明するけど


それは、獣医療全体の中で比較した確率や統計になるけど


飼い主さんとしてみれば、そんなこと知らんし、わからんよね。


うち子にとってどうなのかだけ。


獣医にとっては

何百の中の1

千の中の1でも


ぼくら飼主にとっては1の1なんよね。


いくら珍しいこと

そんなにないこと

と言われても


うちの子にとっては、100%になる。


限りなく100%成功をするようにリスクがゼロになるように


とことん努力することが、ぼくの役目。


ぼくも獣医になって30年。

手術を失敗したことも

麻酔事故を起こしたこともある。


獣医からしたら

何百分の1だろうが

何千分の1だろうが

  

飼い主さんからしたら1分の1


それを肝に銘じて、日々診療していく。


それを忘れたらいけんな!

って


DMでメッセージもらうたびに身を引き締めてる。

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