猫の慢性腎臓病の皮下補液
猫の慢性腎臓病は多くて、慢性腎臓病の末期になってくると
在宅で皮下補液をしてる人も多いと思う。
毎日だったり、週2回だったり、週1回だったり、いろいろあるし
1回に100mlなのか、80mlなのか、150mlなのか
入れる量もいろいろだったりする。
基本的に点滴の目的は脱水を補うためにするんだけど
だんだん末期になってくるとBUN、Cre、P、SDMAなどの腎臓の値を下げるために皮下補液をするようになって
皮下補液する回数も量も増えていく。
猫は、人みたいに透析をするのが難しいから
補液の回数や量で腎臓の値を下げようと努力してしまう。
こうなると過剰輸液になったり
猫って隠れて心筋症を患っている子も多くて
補液を増やすと肺水腫になったり
胸水が溜まったり、うっ血して調子が悪くなったりする。
脱水以上の皮下補液は、過剰輸液になって、体には負担をかける。
たくさん補液すれば、血液が薄まって
腎臓の値は下がるんだけど、それって腎臓がよくなってるわけじゃーなくて
単に薄まって腎臓の値が下がってるだけ。
過剰に補液をした状態が続ければ、浮腫んだ状態が続くことになって
体が痛くなったり、しびれたり、だるくなったりする。
それじゃーなくても慢性腎臓病になると
尿毒素が増えて気持ち悪かったり、だるかったりするので
過剰輸液になると余計しんどくなる。
「皮下補液をしたら調子悪くなるんです」って言うと獣医に
「それはおかしい!」「点滴を続けましょう!」と言われることがあるみたいなんだけど
それは過剰輸液だったり、心臓悪くてうっ血してくることもあるから
そんな時は、思い切って愛猫のためにセカンドオピニオンに行ってね。
愛猫を守れるのは、ぼくら飼主しかいないんだから。