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「いいところ・素敵なところ」を探す視点を持てば、人生は数倍楽しくなる


日常を生きていて、これこそ損をしているよな、と思う人がたまにいます。


わたしは損得勘定で物事を決めることが好きではなく、損得に惑わされない決断をすることを意識して生きています。ですが生きていく上で損な視点を持つことに対しては、「もったいないな」という想いがどうしても拭いきれない。


損な視点、というのはどういうことかと言うと、置かれた状況に対して欠点やアラを探そうとする視点のことです。


例えばレストランに入って、店員のサービスにケチをつける人。あれやこれやと難癖をつけ、クレームをつける人。出てきた料理にこれはダメだこの素材は冷凍だといちいち欠点を論っては、それを口に出す人。


こういう方と一緒にお食事に行ったとして。


せっかく美味しいものを食べに来ておいて、この食材は冷凍だとか外国産だとか、そんなことをいちいち口に出されて、それを聞かされてるこっちはハッピーになりますか?たとえそう思ったとして、わざわざここで口に出すようなことですか?サービスしてくれた店員さんにお客の目の前で文句をつけて、それを目にしている他の人たちはどんな気分になりますか?と。


こういう視点は何も食材やサービスに限らず、すべての状況に対しても、おそらくは同じなのでしょう。(始終様子を見張っているわけではないので、無論定かではないですが)


これは性格によるものというよりむしろ、脳の使い方が原因なのです。


「悪いとこ・ダメなところ」を探す視点を持つように、その人が無意識下で脳に指令を出しているわけです。その指令を受けた脳は、忠実にそのような要素を本人に見つけさせ、それを認識させ、その人にやっぱりなと満足させているのです。


この視点。
わたしにとってはとても怖ろしいもので、今や全く考えられないことです。こういう脳の使い方をしていると、人生のあらゆるシチュエーションすべてにおいて、悪いところを見つけてくるための出来事が起こります。


他人が気にも留めずスルーするようなことであっても、その中に文句を言うべき要素を見つけ出してきては、それを論い、あーでもないこーでもないと文句を並べ立てる。つまりこれは、ネガティブな経験を自ら求めているに等しい行為なのです。


さらに恐ろしいことには、いったんこういう脳の使い方に慣れてしまうと、それがその人にとっての当たり前になります。そして、文句を言うべき出来事を自ら作り出し、それに対して愚痴をこぼす無限ループにはまる。


たいていこういう方は、その文句や愚痴を自分だけにとどめることができず、他者やネットにそれをこぼし、わざわざ拡散する。そしてこういうのを偶然見聞きしてしまった人に、無差別のネガティブ砲をぶちかます。


これね、はっきり言ってわたしは、見えない公害だと思っています。


そういう視点を持っている人はとかく、他人の粗探しにも余念がない。あそこがミスしている、間違ったことをしている、そういうところが良くない、と事細かに見つけ出してきては、それを口に出す。人道に大きく外れているとか、致命的かつ緊急のことであるというならそれはありがたいことですが、そうでもない、極めて些細なことを突いてくるという場合。


これは、この人の心の中に不安があるのです。
正確に言えば、自分がその人より優位に立ちたいという考えがあります。言い換えれば、自分が人より劣っているというコンプレックスの現れです。


わたしはこういう方とはできる限り距離を置くようにしており、願わくは関わりを持ちたくありません。


だってそんな人と関わるより、「いいところ・素敵なところ」を探す人生の方が、よっぽど楽しい。そういう視点を持っている人と付き合った方が、どう考えても楽しい。


こういう視点を持っていると、何を見ても何を聞いても、どんな人と出会っても、そこからいいところを引っ張り出してくる才能が発達します。


そうなると必然的に、自分に起こることすべてに幸福を見出せるようになるのです。同時に、その逆の要素などは、そこにあったとしても目にも留まらなくなってきます。


たとえ同じものを見ても聞いても、この両者とでは、幸福度が全く違うのはお分かりになるでしょう。物事や状況に不満を見出すか、幸福を見出すか。そのどっちも、自分で選べるのです。


それが心底理解できるようになると、自分に起こる出来事を他者のせいにするという発想そのものと、縁がなくなります。やがては、そういう考えすら湧いてこなくなります。最終的には、自分にとってありえない発想になってくるのです。


もしご自分が、「ダメなとこ探し」の視点を持っていると自覚されているのなら、今すぐできることは、その視点を徐々に変換させていくことを意識していくことです。そして、ご自分が日常で感じていることを、客観的に分析してみてください。今これを見て文句を言いたくなったけど、なぜそう思ったのか?何を聞いてそう思ったのか?と事細かに見ていってください。


これを真剣にやっていくと、ご自分の中にある思考のクセを見出すことができます。
このことに対していつも否定的な意見を持ってしまう、というような、共通パターンも出てきます。


それを自分なりに分析して、ちょっとずつでいいので、悪いとこばかりを見てしまう自分のクセと、そのパターンに気づいていってください。何よりまず、「気づく」ということが、最初の大きなステップになります。認知なしには、自己の変容は起こせないのです。


何を見ても否定的な意見を持つ文句だらけの人生より、何を見てもいいね〜、と思える人生の方が、圧倒的に楽しい。そのための大事なステップですので、気負わずに、できる範囲で、やってみてくださいね。


悪いとこ探しの視点が、美容や顔にどういう影響をもたらすか?
これに関連した内容です。よろしければどうぞ。


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