セルフメンテナンス〜控え室で出来るメンテ
秋です。
パフォーマーにとっては繁忙期。
毎週、いくつもの現場を駆け回る売れっ子の方もいます。ついつい体の調子をかえりみず、ありがたいお仕事の依頼をたくさん受けてしまいます。
しかしこれを何年も繰り返していると、必ず体のどこかに異常が溜まります。そしてそれは、腰やヒザといった下半身の関節の異常がほとんどなのです。
多くのパフォーマーは繁忙期がひと段落すると、整体やマッサージに行きます。しかし、これらは高くつくのです。
いま、整体に行くと最低でも1回5000円くらいはかかります。
ちょっと深刻な症状になると、週2回は通うことになります。すると軽く、月数万円の出費になってしまいます。
たしかにプロの整体師の方々は高度な技術を持っていて、その施術を受けると一時的に回復したような感じがします。
しかし根本の原因は「適正でない動き」、つまり日常的な全身のバランスと動かし方にありますので、一箇所を直してもすぐには治りません。ストレートネックが、全身のバランスの取り方に原因があるのと同じです。
自分でメンテナンス出来れば、それにこした事はありません。毎日コツコツとメンテして、大きなケガまで蓄積させないという考え方です。
そのために、控え室でも出来るセルフメンテナンスを紹介します。これは、腰かけさえあればどこでも出来ます。
メンテナンスするのは、股関節です。パフォーマンスでゆるくなって少しズレている股関節を、正しくはめ直してくれます。
水平な床であることを確認して、以下の動作を行います。
1、腰かけに浅く腰を下ろします
2、背筋をまっすぐ伸ばし、
膝をくっつけ、
両腕をクロスさせて胸に付ける
この姿勢でまずは、
少し左右に上体をひねります
(背筋をまっすぐにする)
3、次に床についた両足を、
肩幅の1.5倍くらいに広げる
4、背筋をまっすぐに伸ばしたまま、
両手を膝の上に置き、
上体を前にゆっくり倒してゆく
(膝も前に動かし、よっこらせ、
と立つ感じ)
5、自然とお尻が浮き上がったら、
上体を起こしながら膝を伸ばして、
まっすぐ立ち上がります
6、今度は膝をゆっくり曲げると同時に
上体もゆっくり前に倒し、
腰を下ろしてゆく
7、お尻が腰かけに付いたら、
上体をまっすぐに戻す
8、4-7を繰り返す
この動作はスクワットのような筋トレでは無いので、あくまで重心のバランスでお尻を腰かけから上げたり、戻したりするイメージです。
ある整体の先生いわく、パフォーマーの人たちは関節の遊び(可動範囲)が広いのだそうです。ゆえにすぐズレてしまい、不具合を起こしやすい。上記の動作は、その先生から教わりました。
ぼくは、駅の待合室から公園のベンチまで、座れる場所があったら必ずこれをします。散歩の合間にやると、少しスッキリした感じがします。
お試しください。しかし、水平では無い場所では絶対にやらないでください。(ガタガタになります)
次回もセルフメンテナンスの方法を紹介します。