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日本の常識は世界の非常識

インドネシアで駐在をしている時、日本の常識は世界の非常識、という言葉をよく聞きました。駐在する前に想像していたほどではなかったですが、これは実際に感じることはたびたびありました。

この前、設備メーカーのAさんと話をしました。そのメーカーではインドネシアから人を連れてきて教育しています。将来的にインドネシアの支社で働いてもらうつもりなのだそうです(そういう会社はけっこうある)。

インドネシア人研修生をBさんとしましょうか。AさんはBさんにプログラム作成の課題を出したそうです。そうしたら、全然なっていない結果が出てきたらしく、当然のことながらAさんはBさんを指導しました。そして翌日、Aさんが理想とするようなプログラムが見事に出てきたそうです。

でもAさんは不思議に思ったそうです。なんで急にこんなに理想的なプログラムを書けるようになったのだろうか、と。そしてBさんに尋ねてみたところ、インターネットに載っていたからコピーした、という回答が返ってきたらしいです。

Aさんはどう言おうか、迷ったと言っていました。答えは間違っていない。だから文句は言えない。でも、そのプロセスが本当に正しいかと言うと、そうではないと思う。うーん、どうしようかと😂

手段はどうあろうが答えがあってるんだからいいでしょ、というのがBさんの言い分ですが、Aさんが感じた違和感は日本の方なら理解はできると思います。

もしかしたらですが、インターネットからコピーしてきた、ということに引っかかるのかもしれません。教科書を読んで勉強した、と言っていたら、素直に受け入れられたかもしれませんよね。でも、やってることは同じなんです。引用先がインターネットか本か、ただそれだけ。結果も変わらない。

以前にも同じようなことを書いたかもしれませんが、日本人は(という大きな括りも雑かもしれませんが)何事も丁寧に対応しようとします。できるだけ失敗しないように、要領よくやろうとします。効率よく、ではありません。要領よく、です。要は一回で仕留めようとする。

それに対してBさんのように、目標に到達するのであれば手段は問わない。失敗しても次にもう一度やればいい、という風に考える方が、どちらかというとワールドスタンダートのような気がします。

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