NHK俳句 2020年下期
投稿した句をまとめておくよ。
「夏」
閉じた眼を大きく開く夏の恋
「蛇」
丁寧に蛇衣拾う月夜かな
「さくらんぼ」
大いなる口へ飲まるるさくらんぼ
「水着」
水着から落ちる水滴君遠し
「髪洗ふ」
ずれた鏡をけふも戻して髪洗ふ
「月見草」
帰り路の泪掬ふや月見草
「水引の花」
水引の紅や額に弧を描き
「七夕」
七夕や時計の下の六等星
「蜩」
蜩や肩に鍼刺す十の指
「鰍」
タワマンで跳ねる少女ら鰍かな
「葡萄」
フィラメントなき夜にマスカット放る
「蟷螂」
蟷螂や私の名前だつた音
「運動会」
青いろを追いし今年の運動会
「十月」
十月や後ろ姿も見失ふ
「新酒」
喪失の音重なりて新酒酌む
「十月」で佳作をいただきました。
最近は外を歩きながらのほうが言葉が浮かんできます。
またひとりでゆっくりやっていきます。
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