不随意運動の改善
高齢、特に80代以降になると手足末端が、無意識に動いている方は少なくありません。おそらく、脳に梗塞(微小なものを含めて)や変性があるからでしょう。直接的に、日常の生活に影響が少ないものと、影響が大きいもの(パーキンソン病、小脳変性、強い本態性振戦などなど)がありますが、今回は、日常の動作を改善する治療の過程で、不随意運動がほぼ消失した症例をお見せすることで、高齢でも脳の機能改善は可能であることを伝える一助にしたいと思います。この方は、7年程度前に左の前頭葉の脳梗塞(詳細な情報はありません、初診時も自立歩行できてます)を起こしています。
診療は、左島皮質およびさらにその深部の大脳基底核に低酸素領域があると判断し(神経学的検査および気診による部位診断)、左中大脳動脈の灌流領域の酸素濃度を上げるような治療行った結果、おおよそ3か月で動画に示すような結果が得られたものです。老人の診療をする際には、小さな不随意運動を見逃すことなく診察することが、カイロプラクターや鍼灸師には重要かなと思ってます。