神経内科によってパーキンソン病(疑い)と診断をされている高齢者の歩行を、カイロプラクティック治療により改善させています。まだ、治療中ですが、初期よりは改善しているので動画を撮影しました。 そもそも、この患者さんの歩行を観察すると、動画では、典型的な小刻み歩行ともいえませんが、撮影してないときは小刻み歩行になっていました。 薬は1年ぐらい前から出ているようですが、処方薬にはパーキンソン病の薬は出ていないので、厳密な診断がどうなっているかはっきりしません。そもそも高齢ですし、少
顔面痙攣は、顔面神経の興奮によって引き起こされる現象で、その原因には、器質的なもの(前下小脳動脈、後下小脳動脈、腫瘍などによる圧迫)と機能的なもの(精神的緊張、神経細胞の興奮)がありますが、今回の症例は、転倒後に、顔面痙攣が出現したものです。打撲以外に、大きなダメージ、症状もないので脳に出血などはないと判断した上での治療です。右の笑筋、広頚筋あたりの痙攣が起きているのは、顔面神経核(神経細胞)あるいは神経線維に物理的(わずかな浮腫による酸欠、神経線維の伸張など)侵襲が加わるこ
高齢、特に80代以降になると手足末端が、無意識に動いている方は少なくありません。おそらく、脳に梗塞(微小なものを含めて)や変性があるからでしょう。直接的に、日常の生活に影響が少ないものと、影響が大きいもの(パーキンソン病、小脳変性、強い本態性振戦などなど)がありますが、今回は、日常の動作を改善する治療の過程で、不随意運動がほぼ消失した症例をお見せすることで、高齢でも脳の機能改善は可能であることを伝える一助にしたいと思います。この方は、7年程度前に左の前頭葉の脳梗塞(詳細な情報
現在、新型コロナ罹患後の後遺症に悩まされている方が、一定数いることが報道されています。現代医学では、咽頭擦過療法などが行われていますが、その本質がわかっているとは言えません。 現代医学で、はっきりした原因がわからないということは、画像、血液検査などではっきりしたデータが出ないことを意味しています。 実は、こういう場合、生命エネルギー(気)分析こそが、最も有効な手法だと思っています。生命エネルギー(LE)から見ると、原因不明のコロナ後遺症は例外なく、肝臓のLEが極端に低下し
食養とは 正しい食事を摂ることで、命を養う、つまり健康を増進すること、病気からの回復を助けること。 現代栄養学に不足していること 現代栄養学は、ヒトとして必要な栄養素はなにか、必要量はどのくらいか(年齢、体格、健康状態を考慮して)を教えていますが、個人の体質(陰性体質、陽性体質)、年齢(年齢に基づく先天の気の低下)、季節(寒い、熱い、湿気など)、住んでいる環境(身土不二:生まれ育ったところで採れた物がカラダに良いとする考え)に対する考慮が不足しています。こういう
個人的には4日間のニンジンジュース断食で、体重が4Kg減り、肌がすべすべになり、舌苔が黄土色から白になり(毒素排泄効果)、過食の習慣が改善しました。健康の基本は、食生活、運動、精神の安定(リラックスと集中)ですから、多くの方に断食をお勧めしますが、人によっては、危険も伴いますから、初めての方は、しっかりした指導者の下で行うことをお勧めします。そういう意味では、ヒポクラティックサナトリウム(石原先生主催、静岡県伊東にある施設)は、いいと思います。 参考までに、断食の効用につ
立つこと、歩くこと、つまり重力に抗すること重要性、重力がかかることで、関節や筋肉に刺激がいき、脳が活性化する事実。こういう、きわめて重要なことが、立つことが出来ない人を回復させた症例論文からもよくわかる。 最近、神経学のアップデートをするなかで、平衡機能を保つために重要な、赤核網様体路、前庭脊髄路、網様体脊髄路などの論文検索している中で、二つの論文が気になったので紹介。専門的に言えば、体性感覚(特に、筋紡錘、ゴルジ腱器官などの筋緊張センサー=固有受容器からの深部感覚)など
しばらく神経学のアップデートをしていなかったら、世の中は、ずいぶん進んでいました。ですので、新たな知見を脳みそに叩き込みつつ、忘れてしまった知識も復習することにしました。まずは、平衡機能と運動機能の主役の一つである小脳の働きについてまとめることにしました。自分のための学習ですが、アウトプットを心がけると、知識も整理できるので公開します。 小脳は大脳より数倍ニューロンが多い 大脳神経細胞数160億個、小脳690億個 全体で860億個 ヒトの細胞数37兆2000億(60兆がよ
今回は、慢性頭痛の4要因(頸椎性、筋緊張性、自律神経性、免疫性)のトリになる免疫性要因の話です。免疫システムが、複雑なだけ、どう説明したらわかりやすくなるか悩んだところがあります。難しい話をするのは、ある意味簡単で、世の中に出ている教科書や論文を、パクって説明すればいいだけですから。それでは、文献を羅列して、これで勉強してくださいとした方が、詳しく、かつ正確ですから、そっちの方がいいことになります。ですから、免疫の働きを踏まえたうえで、頭痛を引き起こす2つの病的状態について説
今回は、慢性頭痛の自律神経要因の話です。頸椎性要因、筋緊張性要因については(2)を確認してください。 自律神経は、交感神経と副交感神経で構成されていて、交感神経は活動が高い時によく働き、副交感神経はリラックス時によく働くと言われています。二つの神経系がバランスを取りながら、その活動状況に応じてどちらを優位するか自動的に調整しています。 脳をバリバリに働かせる、運動をするという場合は、交感神経を優位にし、食事をする、休憩する時には副交感神経を優位にするわけです。一般的には、
慢性頭痛第二弾です。頸椎性要因と筋緊張性要因について話してみます。 頸椎が歪むから頸部の筋が緊張するのか、それとも筋が緊張するから頸椎に歪みが生じるのか、はたまた脳の筋に対する指令が狂うから、筋緊張にアンバランスが生じ、頸椎に歪みがでるのかとカイロプラクティック業界内でも議論があります。実際のところは、人により様々だと思ってます。足首を捻挫して、下半身に歪みが生じバランスを保つために、代償作用として頚部に彎曲ができる場合は、脳→筋→頸椎でしょうし、落下して頚部に力が加わった
風邪を引いた、コロナに罹った、コロナワクチンの副反応で、熱が出て、おでこに冷えピタ貼るひといますが、ほぼ無意味です。子供が熱出たから、冷えピタ貼って、親の務め果たしたなんてくれぐれも思わないでください。だめですから、意味ないですから、高熱だったら、そんなことしてるとやばいですから。 理由書きます。体温が上がって一番危ないのは、脳ですよね。脳細胞は、再生しませんから、壊れたら取り返しがつきません。ヒトのからだは、たんぱく質が重要な構成成分です。タンパクは熱に弱い特徴があります
ここでいう頭痛は、なにかの病気(疾患)があって、結果として頭痛が起きているようなもの(二次性頭痛)ではなく、いわゆる慢性頭痛といわれているものについてのお話です。 その前に、一応、頭痛を起こすような病気についてさらっと。基本的には、頭蓋骨内の圧力亢進、頭蓋骨内の組織の破壊(血管が破れるなど)、あるいは化学物質(炎症にかかわる物質)などが痛覚を刺激することで起きています。以下に代表的な例を挙げると、脳腫瘍、脳内出血、クモ膜下出血、高血圧、感染症(風邪、副鼻腔炎など)、その他