窓辺から差す暖かい光にうとうとと微睡みかけた時だった。 近所を散歩していたマヌルネコが深刻そうに話しかけてきた。 「シマエナガはどこだろうか?」 なんで?と僕は聞き返した。 「ああなりたいのだ」マヌルネコはつぶやくともふりと毛並みを揺らした。 「学ぶとは吸収するということだときいたのだ」 もしやと思い目をこらすと、彼の背中にはザテレビジョンが乗っかっている。 どうやら青春学園ドラマ特集をどこかのチャンネルが組んでいるらしい。 マヌルネコは言い募った。 「シマエナガを一家族も吸