吽野 安(unno an)

詩を書きます。

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最近の記事

『新しい詩とその作り方』という本

図書館の新規購入本のコーナーにあった『新しい詩とその作り方』という本を借りた。かの室生犀星先生の本だ。 と言っても俺は室生犀星の詩にほとんど触れたことがない。 タイトルからしてHOW TO本のようだけれど、2章ほど読んでみて、もう、この本自体が詩のようなもので嬉しくなっている。 読んでいるうちに「書かねばならぬ。なぜ書かぬ。書く以外に我々の仕事はないはずだ!」と、燃えたぎるような、居てもたってもいられぬ思いになってしまい、すぐ本を閉じて部屋の中をウロウロしたりトイレに行った

    • 38歳になり

      38歳だってさ。 いつも通り実感がないし、いつも通り違和感もない。 もうちょっと年齢を憂いたりした方がいい気もするけど。 ただ、まあ、老けたな。 間違いない。 昔より気になるぜ、笑いジワ。 それに頭に靄がかかってきた感じ。 やりたいことや興味のあることが、どうでもよくなってしまうまでの速度が増した。 なにもやらずに寝てしまう。 目が覚めたら次の日になっていて、だるい体を動かしながら、また眠る瞬間のことを恋うている。 でもまだジジイになりたくないんだよね。今年も海に行きた

      • 俺を振った彼女と

        8年前に俺を振った彼女と街ですれ違って。 というか、すれ違うどころの頻度ではない。先週2回。今週1回。会社の1階のコンビニで見かけている。なんなんだ。 どうして俺の会社のそばのコンビニで君が昼飯を買っているんだ。 1年半付き合って別れたときの俺の振られっぷり、その後の縋りっぷりから考えて「やあ……久しぶり」なんて声も掛けられない。(掛けたら『え、ストーカー……?』と思われそうで心が無理) 昼休みには、君と付き合ってた頃には掛けてなかったメガネを掛けて変装らしきことをし

        • これから俺は詩を書きます。今回は詩ではないですが。

          「詩を書くぞ」と思って登録したのにまだ何も書いていない。 寒くなったり暑くなったりして「梅雨って毎年こうだったか」と思い出そうとしているけれどどうやっても思い出せない。30回以上繰り返してるのになんで季節だけはすぐに忘れるんだ。 今朝は少し晴れていたので昨日使ったバスタオルをベランダに干し、日差しに「よろしく頼む」と言って出てきた。 会社で仕事を教えている後輩と、最近わりとよく話す。 この前、その後輩に「吽野さんでよかったです」と言われ「なんで」と聞いたら「他の人みたい

        『新しい詩とその作り方』という本