痛み
みんな
痛みを抱えていた
痛みを内に秘めて
ひとりで抱えていた
ずっと
毎日
苦しんでいるのに
そんなことは
見せようともしないから
気づくこともなかった
誰の責任でもない
これが自分でなくて
人の話だったら
それはしょうがない
十分よくやった
何の落ち度も感じられない
そんなことも
最善をつくせなかったこと
ベストな状態でないことが
最期の時だけは
絶対に許されない罪のように
ずっと背負い続けることを
迷いもなく選んでいる
予期せず訪れる本番で
満足な結果をを得られる人は
一体どれほどいるのだろうか
痛みも苦しみも
時間の力が
癒してくれたことに
いつかきっと気がつく