母の手料理が食べたいと言いたい人生だった
昨夜、恋人に卵焼きを作った。
美味しいと褒めてくれた。
私の得意料理のひとつ。
料理は小学生の頃から始めて
高校生の時には毎日自分でお弁当を作っていた。
お弁当のために卵焼きを毎日焼いていたから、自然と上手になった。
お父さんのお弁当にも私の卵焼きを入れていた。
というか、お父さんのお弁当も私が作っていた。
私の家に遊びにきた友達にも作った
「美味しい!今まで食べた卵焼きの中で一番美味しいよ!」と言ってもらえた。
私の自慢料理なのだ。
昨日恋人に卵焼きを褒めてもらって、嬉しかったけれど
突然、悲しくなった。
私は料理を作って喜んでもらうの好きだけど
きっと私のやっていることって
母親にやってもらいたかったことを一生懸命やっているんだな、、、と
恋人のお母さんは料理上手。
実家にも行かせてもらったことがり、お母さんの手料理をご馳走になった。
とっても美味しかった。
手が込んでいて、品数も豊富で
それなのにお母さんは謙遜している
母と真逆の性格だ
私の母は、私が実家に帰ると
「卵焼き作ってー!あなたの卵焼き美味しいから!」
と。
私は帰省するたびに母のために卵焼きを一生懸命作っていた。
恋人のお母さんは絶対そんなこと、言わなそうだなとも思った。
高校生の時のお弁当も
料理上手なお母さんを持つ
お友達のお弁当の真似をして作ったりしていた。
当たり前にやってもらえる環境の子が羨ましかった
きっとそういう子が
お母さんの手料理食べたいから実家へ帰りたい
と言うんだろうな
母は、料理以外のことについても
子育てに消極的で
母に期待すること自体嫌そうだった
そんな母に空気を読み、期待することを辞めた
子供なりに頑張って生きていたと思う
お母さんにやって欲しいことを、自分でカバーしていたから
料理は上手になったり
浅い人づきあいは上手になったけれど
誰かに頼るとか、甘えるとか
自分の希望を通すとかが苦手で
逆に相手の希望を叶えたり、喜んでもらうことは得意になった
そんな自分を少しずつ矯正中
お母さんのご飯が恋しくて実家へ帰るというフレーズは、私にとっては憧れなのだ。
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