#600字小説『在りし日の猫ミーム』/突然の猫ミーム【#毎週ショートショートnote】/卒業の【#シロクマ文芸部】
◆小牧幸助(シロクマ文芸部・部長)さんの
「卒業の」から始まる小説・詩歌を書く企画に参加します。
なおかつ
◆たらはかにさんの企画【毎週ショートショートnote】
「突然の猫ミーム」も活かして創作しました。
※詳細は本文後に記載
#600字小説 、2分程度で読了可能なショートショート(というよりも
今回は超短編小説かな)ですので、ぜひご一読ください。
※【毎週ショートショートnote】に参加する作品は、今まで基本的に
410字にこだわって創作してきましたが、今回はこれ以上カット
できなかったので、600字でご容赦ください!
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『在りし日の猫ミーム』
卒業の目前で、突然の猫ミーム。
進路が決定した者から、学校生活の再現動画制作が流行り出した。
最初は「陽キャ」軍団が思い出づくりの一環として開始。
「陽」の者達は人生を楽しむことに重きを置いているので、苦しい受験勉強で実力以上の大学を狙うより確実で楽な指定校推薦を選択しがちだ。
スポーツ推薦での入学が決まっている者も多い。
なんせ彼らは日常的にTikTokを撮影・編集・投稿してるので、手慣れたもの。
素材はHappy Catを中心に「陽」要素で構成されており、悲壮感など一切ない。
……だから、おもしろくもない。
日程的に一般入試の合格発表前であり、「陰キャ」の層に属する生徒は卒業式を晴れやかに迎えられる者が多くない。
「相変わらず笑いのセンスねぇな」
「Happy Catの元ネタ知らないの哀れ」
「加工済顔を既に晒してるんだから、猫で代用する必要なくねぇ?」
行事では常に裏方へ回されたのに、卒業式のテンションで仲間風を醸し出し記念撮影に笑顔を要求されるんだから、「陰」の者同士で陰口を叩くくらい許してあげてほしい。
結果として、その高校の生徒が制作した猫ミームで一番バズったのは、浪人が決定したA君のものだった。
やはり黒歴史は黒いほど共感を得られやすく、おもしろみを増す。
しかし、SNSで話題になったのは四月上旬だったので、大半が新たなキャンパスライフに胸をときめかせていて、猫ミームのことさえとっくに忘れていた……。
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#シロクマ文芸部 /3/7発表・3/10〆切のお題
「卒業の」から始まり、なおかつ
たらはかにさんの企画【毎週ショートショートnote】の
3/3発表・3/〆切のお題「突然の猫ミーム」で
創作したショートショート(超短編小説)でした。
文字数:600字(空白・改行を除く文字数)
◆小牧幸助(シロクマ文芸部・部長)さんの企画に
参加させていただきました!
詳細は、下の記事をご覧ください。↓
◆たらはかに(田原にか)さんの企画に参加させていただきました!
詳細は、下の記事をご覧ください。↓
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◆前回の【シロクマ文芸部】に参加した「春と風」から始まる超短編小説。
300字:1分程度で読了可能だと思いますので、ぜひお読みください。↓
◆はじめましての方へ……プロフィール記事はこちらです。↓
想田翠/140字小説・短編小説 @shitatamerusoda
創作したらここにまず投稿するので、時間がある時に覗きにきてください。
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