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風まかせ・成り行きまかせ「ビジネス書編集者・備忘録」③──「ペースメーカー編集者」の心得

noteユーザーの皆さま

こんにちは。
下町書房です。

・編集者(書籍)の仕事は、著者さん(書き手)がいて成り立つこと
・ワタシが目指す編集スタイルは「著者さんのペースメーカーの役割を担う」伴走者であること

 と前回、述べた。

では、「ペースメーカー編集者」として心得ている2つのことに触れたい。

★著者さんの「思考のクセ(プロセス)」「こだわり」は大事にする★

 「思考のクセ」こそ、その人の魅力であり、個性であり、そこを言語化して読者に伝わるように伴走しながら本に仕上げていくのが、編集の仕事であるからだ。

 著者さんのことは否定をしない。
 そんな前提で、どうして今のような考え方をするようになったのか、バックボーン(思想・信条などの背景にあり、それを成り立たせている背景)を聞く。
 
 また、著者さんの「思考のクセ(プロセス)」や「こだわり」があると感じたら、「そのような考え方をするきっかけは何ですか」「素敵な考え方だと思います」と、ワタシの気持ちをコトバにして、きちんと伝えるようにしている。

 本の中(執筆)では、ここを丁寧に読者に説明してほしいし、経験を通して整理したこと、意思決定したこと、どういう結果を招いたか(成功も、失敗も)、文章として赤裸々に表現し、伝えてもらうことが、読み手の課題解決につながったり、次のアクションを起こすきっかけになると考えるからだ。

 「本というカタチに仕上げる」という意味はここにある。


★著者さんの「リフレミング」の場として活用してほしい★

「1冊の本を書き上げる」という行為は、時間を要するし、深く自分と向き合うことを求められる苦しい作業だ。ビジネス書を書き慣れていても、3カ月ほどかかる。初めての著作であれば、1年以上かかることもよくある。

それは、42.195キロのフルマラソンを走るようなものだ。

著者さんは経験に基づいたことを書くとは言え、「240P分の原稿を書かなければ」という負担は、相当大きい。
使命感だけでは、精神的に到底もたない。

こうしたときに、ペースメーカー編集者の役割が問われる。
ワタシの場合は、

「著者さんの認知や考え方のフレーム(枠組み)の見方をリフレーム(枠組みを拡げて新たな考え方を構築する)していただけるように、モヤモヤした気持ちがあればぶつけてもらい、壁打ちをする機会にしてもらっている。

 意見を言うのではなく、どちらかと言えば、ひたすら聞くスタイルだ。
 

  

本作りはどれだけ「著者さんにコミットメント(責任を持って結果を約束)できるのか問われることもあって、編集担当として覚悟を迫られる場面もある。

だが、同時に「ここが仕事の醍醐味なんだとも思う」この頃だ。

 では、続きは次の記事で。














の経験や体験や考え方を

気まぐれ・成り行きで書くということも含めて、

「『ビジネス書編集者・備忘録』をこれから書きます」、と今回は宣言することにする。

次は、つい先日、名乗ることを決めた「ペースメーカー編集者」とは何ぞや、について触れてみたいと思う。

また、次の記事で!


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