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「文章ってどう書いたらいいんですか?」という質問について少し真面目に考えてみました。

noteユーザーの皆さま

こんにちは。
下町書房です。

「文章ってどう書いたらいんですか?」という質問を最近よくいただきます。

別に弊社が文章のプロだというつもりもまったくないのですが、一応出版社ということで、文章を書くということについて私たちなりに少しだけ真面目に考えてみました。3段階にわけて考えてみたので、お時間ある方はぜひ…!

その1 文章には種類がある

まず、前提として文章にもTPOがあります。これはわかりやすく言うと、短い長いに関係なく、「①誰に向けて②どの媒体で情報を出すのか」ということです。

敬語がない英語などではこの概念はあまりないかもしれないですが、敬語が発達し、言葉の種類も豊富な日本語においてはこのTPOバランスが崩れるとどんなにいいことを書いていても「なんかズレてるな」と感じてしまう文章になってしまうことが多いように思います。

たとえば、ツイッターのつぶやきで「本日は雲ひとつない青空で、とても気持ちいいのである」とつぶやいたら、ちょっと変わっている人なのかな?と多くの人が思うでしょう。

同じように仕事のメールで「まぁ、その件については、追って決めましょうwww」と送ったら、軽い人だと思われてしまいます。

ここで出した例はかなりわかりやすいものですが、若い人向けの文章なのに「である調」で書かれた文章などはよく目にするため「もったいない」と思ってしまいます。(もちろんそれが間違いなわけではなく、意図的なものであればOKです)

要するに、内容よりも先に自分が誰に向けて、どんな媒体でものを書きたいのかはまず明確にした方がシンプルに相手に届くということです。ですから、場合によってはそれが話し言葉であったとしても、かえって相手に刺さるということがあります。

その2 内容>テクニック

とはいえ、一番大事なのは当然内容です。私たちが思うに「いい文章」と「上手い文章」はまったくの別物です。

それぞれ下記のイメージです。
「いい文章」=文章としては多少拙くても感じるものがある
「上手い文章」=読みやすいが、心に刺さるかどうかは別

つまり、文章的なテクニックを知っているかどうかは二の次でいいと私たちとしては考えています。(もちろんあるに越したことはないのですが)

よく「文章は上手くないから…」とものを書くのを躊躇っている人を見かけますが、何の問題もありません。まずは思ったこと、感じたことをそのまま書けばそれだけで十分魅力的だと思います。

むしろ、「文章は書けるからネタがあればなんでも」という人の方が書き手としての魅力はそんなになかったりするので不思議です。

これにはもちろん理由があります。あくまで本に限った話をすれば、中身や思いがあればぶっちゃけ書く方のテクニックはサポートすればどうにかなると思っているからです。

もっと言えば、テクニックは教えられることなので、そこまで重視していません。逆に中身や思いのところはこちらから教えようがないので、あるだけですでにオリジナルなのです。

ですから、書くことを躊躇ってしまう場合もあるかもしれませんが、まずは「思ったことを書く」ことが大事だと感じています。

ちょっとしたコツですが、それでも自信がない人は頭に「文章を書くのは苦手ですが、頑張って書いてみました」と保険をかけておくのもおすすめです。(これはかつて多用してしました…)

その3 書き手の顔が見えるかどうか

ほぼ、「その2」の続きです。その人なりの思いや考え方がしっかりと乗っている文章からは自然と書き手の顔が見えてきます。

それは具体的な顔が浮かぶわけではもちろんないですが、「こんな人なのかなぁ」というイメージに似たような感覚です。

自分では確認のしようがないので難しいところですが、その2に書いたようなことができていれば、大体の場合、「その人らしい文章」になっています。それでも気になる人は、人に読んでもらうのももちろんありでしょう。

感覚的にわからないという人は本でもnoteでも記事でもなんでもいいので、片っ端から文章を読んでみて、自分の心に刺さった文章をなぜいいと思ったのか考えてみると勉強になるのでおすすめです。

いずれにしても「いい文章」は上手い下手関係なく素直に心に響くということです。

まとめ

雑なところもありますが、ここまで色々と書いてきて、大事なことをまとめると3点です。
1 誰のために書いているのか
2 どの媒体で書いているのか
3 自分の思ったことを素直にかけているか

この3つさえズレていなければそれは「いい文章」と言えるのではないかと私たちは考えています。

もちろん細かいところはあるかもしれないですが、大事なところは絶対にここです。

いずれにしても文章を書くのはきっと楽しいことなはず(多分)なので、無理せず行きましょう。

また次の記事で!

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