匂ふ八重桜
いにしへの 奈良の都の 八重桜
けふ九重に にほひぬるかな
八重桜はこれまであまり好きでなかった。
写真を撮っても、きれいに撮れなかったこともある。
今日、キャンパス側を流れる高橋川沿いの八重桜の並木が花咲かせていたので一年ぶりに撮ってみた。
撮ってみると、見た目と同じきれいに撮れた。
きっと曇りだったからだろう。
晴れてきたので再び撮ってみた。
ちょっと透けた感じがピュアで良い。
こうして撮ってみると、ソメイヨシノなど全体で楽しむ桜と異なり、花単体に「にほひ」と表現される艷(つや)やかな美しさがある。
桜がバラ科に属するのもうなずけるし、「にほひぬるかな」と詠んだ伊勢大輔の有名な和歌もしっくりくる。
ハナミズキも咲き始めた。
梅から始まり、枝垂れ桜やソメイヨシノなど、キャンパスの春を実感する花が、すでに散ったりする中、次から次に色んな花が咲いてくる。
明日はどう撮ろうか。
そんな楽しみが続いてうれしい。
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