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国際高専1,2年生が取り組んだ「だすぽす 農家と家庭をつなげる堆肥共有プラットフォーム」

もう一度、15歳、16歳に戻れるのなら、受験勉強じゃなく、こういうものを作ってみたいと思ってしまう。


高専にはロボコンのほかにプログラミングコンテスト、通称「高専プロコン」という熱き戦いの場があることは知っていたのだが、ここまで完成度の高いプロトタイプを作るとは、今回初めて知った。
当事者ながら、はずかしい・・・・・・。

まずはこの写真。

白山麓キャンパスで

国際高専1,2年生が制作した「だすぽす 農家と家庭をつなげる堆肥共有プラットフォーム」だ。

とてもおしゃれ。

思えば私が彼らの年齢と同じ高校1年、2年生の頃。御三家の一角、「富山高校」に進学したものの、模擬試験の連続で、暗い人生だった。
当時、「一期校、二期校」から、国立は一回しか受験できない「共通一次」に変わって3年目。戦後一番激しかったという受験戦争に「敗れ」、富山大学人文学部に進学。今から思えば、大学2年生まで心が病んでいた。
高校3年と大学2年という5年間、くらい生き方をしていたのだ。

それに対して高専は大学受験を意識せず、5年間、取り組みたいことに没頭できる。

国際高専は、1年生、2年生は白山麓キャンパスで全寮制。国語と歴史以外は、情報分野も含め、すべて英語で学ぶ。一番のメリットは、人と人との距離のちかさだと学生は言う。
学生同士、学生と教員が実に仲が良い。

当事者ながら観ていて楽しそうだし、生き生きしている。
そして仲間と没頭する中で、すごいものを生み出すのである。

「だすぽす 農家と家庭をつなげる堆肥共有プラットフォーム」もそうした環境だからこそ生み出されたのだろう。

生ごみを堆肥に変えられるコンポストを、より手軽に使えるようなシステムを開発。コンポストでできた堆肥を農家や家庭菜園をされている方と共有するという構想。

イノベーションは異分野の結びつきで生まれるのだが、学年を超えたさまざまなアイデアが出される。そして、理工学だけでなく、アートのセンスも生かされ、プロトタイプが生み出される。文字通り、STEAM教育の成果だ。

前々からこの試作物のかっこよさやアイデアに感心していたのだが、先日、ASCIIのプログでも紹介された。

これはもう少し、多くの人に知っていただきたいと思い、noteでご紹介することにした。

【関連情報】
「だすぽす 農家と家庭をつなげる堆肥共有プラットフォーム」の詳細は以下の「高専プロコンプログラミングコンテスト 奈良大会」プログラムのp.22に記載されています。

https://www.procon.gr.jp/wp-content/uploads/2024/10/dfe593165308ba6d1898306ee84f1f7e.pdf


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