【地方大学の修士課程学生らが中心となって行った研究が半導体のオリンピック”とされる最も権威がある国際学会ISSCCで採択】
金沢工業大学電気電子工学科 伊東教授の研究室と信州大学宮地准教授の研究室による研究成果を公開しました。
当成果は”半導体のオリンピック”とされる半導体集積回路の分野で最も権威ある国際学会ISSCCで発表されます。地方大学から修士課程学生らが中心となって行った研究が採択されたことは大変な快挙となりました。
【マイクロ波(5.8GHz)を用いた無線電力伝送受電回路で世界最高の電力変換効率と世界最短の応答時間を達成】
信州大学宮地准教授の研究室と金沢工業大学伊東教授の研究室のグループ。ファクトリー・オートメーション機器などへの高効率・低コスト給電の実用化へ大きく前進(2024.2.19)
本成果が発表されるISSCCは、米国電気電子学会IEEEが主催する最大級の国際学会の一つ。「世界初」や「世界最高性能」の最先端半導体チップが発表される半導体集積回路の分野で最も権威ある国際学会で、半導体チップのオリンピックとも呼ばれます。
例年200件前後の発表があり、採択率は30%前後と低く、国内・海外の大手半導体メーカーや大規模な大学に所属する研究員や博士課程学生からの発表が一般的です。
近年、日本からの採択件数は伸び悩んでおり、日本全体でも10件程度しか採択されていません。
そのような中で、この研究で使用されたチップは、信州大学大学院修士課程学生の市川響平さんと岩田竜季さん、金沢工業大学大学院修士課程学生の廣瀬裕也さんをはじめとする学生が教員の指導を受けながら設計と評価したものです。地方大学から修士課程学生らが中心となって行った研究がISSCCに採択されたことは大変な快挙です。
こうした話題は、「地方」の国公立、私立の修士課程の大学院生のレベルの高さを示したもので、ぜひ受験生の皆さんにも知っていただきたいものだと思います。