石川四高記念文化交流館という存在
金沢は空襲を免れたこともあり、世界的に有名な現代建築もあれば、古きよき時代の建物も多く残されている。
石川四高記念文化交流館も香林坊という金沢の中心市街にあるレンガ造りの建物。
四高、つまり旧制第四高等学校は、政財界の重鎮をはじめ、井上靖、平泉澄、鈴木大拙、西田幾多郎、プレート・テクトニクス理論を広めた竹内均といった文学者、哲学者、学者や、建築家の谷口吉郎、台湾の烏山頭ダムで知られる八田與一など、多くの著名人を輩出している。
レンガ造りの建物自体、春は桜、秋は紅葉、冬も景色が楽しめる。
日没後もそうだ。
窓から漏れる灯りが、これ程あたたかみがあるものとはと、あらためて思ってしまう。
日中は日中で、
同じ桜でも四高のレンガ壁を背景に撮るだけで味わいが違い、撮っていて楽しい。
しかし、それは季節によって、天気によって、刻一刻と違うので、こまめに、そしてアンテナを高くして散策していかないと気がつかないものでもあるように思う。
だから金沢の街歩きは面白い。