
【いい教育にはいい研究】世界のトップ科学者上位2%に金沢工業大学から4名が選出
私が金沢工業大学に中途採用された1998年頃は、国内の大学では教員の使命は研究とされていた。どちらかというと教育は研究の時間を割くものと思われていた。
これに対して金沢工業大学は教育改革で知られていた。
学費の対価は教育。教育付加価値日本一を掲げていた。
一方であまり知られていないことだが、やつかほリサーチキャンパスを中心にいくつものプロジェクト型の研究所を設立し、学生が教員とともに行う研究環境も充実させていた。
建学綱領に「人間形成」「技術革新」「産学協同」を掲げ、イノベーションを起こせる人材を育成する大学だったのである。
いい教育には、学生の意欲を触発するいい研究も行う。
先日、以下のような記事を書いた。
ご一読ください。
エルゼビア社が2024年9月17日、論文引用数などを基に世界のトップ研究者上位2%をリスト化した「標準化された引用指標の更新された科学全体にわたる著者データベース」を発表し、金沢工業大学から4名の研究者がランクインしました。(寄稿者:Stanford University professor John P.A. Ioannidis氏)
エルゼビア社は医学・科学技術関係を中心とする世界最大規模の出版社で知られています。
当ランキングは、文献データベースScopusに基づき、22の科学分野と174のサブ分野において、少なくとも5本の論文を執筆した科学者が対象で、自己引用を含む場合と含まない場合の全順位とサブ分野における順位が掲載されています。
【2023年単一年度での世界上位2%にランクインした4名】
●南 内嗣
金沢工業大学名誉教授
●町田 雅之
金沢工業大学大学院工学研究科 バイオ・化学専攻 教授
金沢工業大学ゲノム生物工学研究所所長
●南戸 秀仁
金沢工業大学産学連携室教授
●岡田 豪
金沢工業大学バイオ・化学部 応用化学科 准教授
なお生涯(Career)では金沢工業大学から以下の3名の科学者がランクインしました。
●南 内嗣名誉教授
●町田 雅之教授
●清水 謙一名誉教授
【参照サイト】
[Elsevier Data Repository]
August 2024 data-update for "Updated science-wide author databases of standardized citation indicators"
Published: 17 September 2024
DOI:10.17632/btchxktzyw.7
Contributor:John P.A. Ioannidis