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“ぴったりの広告が探せる” の開発の面白さ
こんにちは。
株式会社ビズパのプロダクト開発チームの白鳥です。
2022年9月にビズパにも広報担当がジョインしました。ビズパの note も立ち上がって、広報担当者の黒坂さんも早速記事を上げていただいてます。
これから外部発信も頑張っていくぞということで、今回はビズパの開発の面白いところ(複雑・厄介なところと言い換えても可)をお話します。
“ぴったりの広告が探せる” の裏側
ビズパ(https://bizpa.net/)はあらゆる広告媒体を探すことのできるサービスとなっています。
フリーペーパーや新聞などの紙媒体、看板や電柱・消火栓などの屋外広告、店舗内にあるポスターやデジタルサイネージ、各家庭に直接届くポスティング、Youtuber やネーミングライツなどまで取り扱っています。
![](https://assets.st-note.com/img/1664938745110-UHKKcue68W.jpg?width=1200)
例えば、「中央区(東京都)」で検索するとこんな感じで、東京都中央区の広告がずらっと出てきます。エリアで検索しているので新聞の全国紙だったりエリアでのセグメントができないWeb媒体などは出てこないですが、フリーペーパー・店舗内の媒体・屋外広告・交通広告など多様な媒体が東京都中央区でできることがわかります。
![](https://assets.st-note.com/img/1664939859284-XJ8iG6L1yK.jpg?width=1200)
すごく普通の挙動ですよね。サービス要件としても当然の挙動として期待されているものだと思います。
ただ、開発視点でデータ構造を考えていくと、意外と面倒なことをやらないといけなかったりします…。
例えば、フリーペーパーだと配布エリアが「東京23区」みたいになってたりするんですね。都道府県や市区町村単位で配布しているものが多いです。その他にも主要な広告媒体のエリアの持ち方は下記のようになっています。
店舗内の媒体
店舗の住所をそのまま使っています。これはわかりやすいですね。
屋外広告
ビルなどについている看板はビルの住所が使えますが、電柱などは住所を持っていないので緯度経度から住所を逆引きしています。
電車内の広告(山手線や中央線など)
路線は直接的なエリアを持っていないので、路線が通っている駅の住所を参照しています。
こんな感じで、あらゆる広告媒体を扱う関係上、広告媒体が持っている一次情報ではデータが正規化しきれないという問題が起こりがちです。(エリアは一番説明しやすいので題材として使っているだけで、こんな話がたくさんあります…)
改めて振り返ってみると、ビズパの開発はあらゆる広告媒体の情報を正規化し続けてきたと言ってもいいかもしれません。
正規化をし続けるとは
実はビズパでは、β版開発時に必要以上にデータの正規化を作り込みすぎてしまい、結果的に機能の一部を活用できなかったという失敗をしています。
β版開発時なので、当然サービスはまだ影も形もありません。その状態で広告媒体を持つ企業に営業をかけていて、まだ広告媒体に対する知識も社内に溜まっていないという状態だったので、ある程度、想像でサービスを作らざるを得なかったという事情が背景にあります。
また、雑誌や看板といった業界ごとに商慣習がかなり異なることもわかり、あらゆる広告媒体の情報を整理していくのは一筋縄ではいかないぞ、ということがβ版をリリースしてからわかってきました。
そのため、正式版の開発初期には必要以上に作り込まないことにしました。
より具体的に言うと、広告媒体の情報については価格と掲載エリア以外は正規化せず、それ以外の情報はすべて説明文に書いてくださいという形をとりました。(カテゴリーやタグなどは正規化していましたが)
最初に正規化をしないという戦略は正式版リリースから2年以上経過した今も正解だったと思っていて、
広告媒体の情報を綺麗にするよりも、とりあえずでも情報を登録していくことを優先できた。
大量の広告媒体を取り扱う中で、媒体ごとにどんな情報が必要なのかを学習できた。
学習できたことをもとに、より正解に近い形で正規化していくことができた。
という効果を生んでいます。
特に 1 の効果が大きく、情報というのは細かく正規化すればするほど情報を登録するコストが上がっていくため、多少雑でもまずは登録していくという戦略はサービスの成長に欠かせない方針でした。
そうやって得た学びを元に、よりよいサービスにするにはどうしたらいいかを考え、必要に応じてデータの正規化もし続けていく、それがビズパの開発になっています。
ビズパの開発の面白さ
これはIT化が遅れていると言われている全ての業界に言えることですが、様々な情報がオンライン上で取り扱えるようになった今、まだオフラインにしかない情報や、オンライン上にあっても十分に整理しきれていない情報というのは、それができなかった理由があります。
ビズパが取り組んでいるのは正にそういう領域で、面倒だったり泥臭いことも実際多いですが、だからこそ技術的に取り組む面白さというのもあります。
このあたり、より深い話を聞いてみたいITエンジニアの方がいらっしゃったら、是非、採用HPをご覧ください。カジュアル面談も大歓迎です!
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