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【50歳からの転職】日系 vs 外資、過去に経験した外資に転職した時のショック:大人扱い
この記事は、私が20年以上前に日系企業から外資系企業へ転職した際の個人的な経験に基づいています。そのため、現在の状況とは異なる部分があるかもしれません。また、日系企業と外資系企業のどちらが優れている、または劣っているという事を伝えたいものではありません。会社や部署によってカルチャーや働き方は大きく異なるため、あくまで一つの参考としてお読みいただければ幸いです。
まず、簡単に私の経歴をお話しします。
新卒でコテコテ日系企業に入社し、その後、外資系企業で20年以上働き、50歳を過ぎて転職し、現在は日系企業に勤務しています。
これまで「長年いた外資系→日系」に転職してきて感じたことを書いてきました。
今回は、20代で「日系→外資系」に転職した時のカルチャーショックを書きたいと思います。
私は20代でコテコテの日系企業から外資系企業に転職しました。カルチャーギャップどころか、「価値観がひっくり返された」と言ってもいいくらいの驚きでした。「海を越えて別の国に来た」と感じたほどでした。「話している言葉」「文化」「人たち」が全部違っていました。最近は日系と外資の人事交流も活発になり、ずいぶん変わってきたと思いますが、当時はその違いに衝撃を受けたことを今でも覚えています。
外資系に行って驚いたことはたくさんありましたが、その中でも特に印象深かったのが以下の3つです:
会社から大人扱いされる
会議で次のアクションがきまる驚き
個人商店
今回は、「会社から大人扱いされる」というテーマについて書いていきます。
外資系では、とにかく大人扱いされていました。
ここで言う「大人扱い」とは、外資系で働く中で、逆に日系企業では「子供扱い」されていたと感じたことが由来です。日系企業時代は、仕事の進め方やタスクが細かく決められ、厳密に管理されていました。資料の作り方ひとつにしても細かいルールがありました。外資系に転職した後、テレワークが進む中で目にしたニュースや記事に、「自宅でちゃんと仕事をしているか確認するために定期的な連絡を義務付ける」「Web会議ではカメラを必ずONにする」といった内容があり、それを見たとき、改めて「まるで子供を管理するようにルールを作り、社員を信じていないようだ」と感じたことを覚えています。
一方、外資系は細かい指示はなく、ゴールがセットされ、それを達成するのが必須でした。どうやって達成するかは自分で考える必要がありました。「あなたに任せるから、やり方を考えて実行して達成して」というスタンスでした。自由で柔軟でもある一方、とても厳しい環境でした。
日系企業にいたときは、組織や会社のせいにできる場面も多かったのですが、外資系ではすべてが個人の責任でした。
また、裁量労働制のため「時間で働く」という概念がありませんでした。長く働くだけ損で、短い時間で良い結果を出す方法を必死に考えるようになりました。ただし、実際の仕事量は多く、時間を短くするのは簡単ではありませんでした(笑)。
日系企業にいた若手の頃は、残業代で稼いでいました。つまり、長く働くことが自分の給与を増やす手段だったのです。しかし、外資系ではその考え方は通用しませんでした。最近では日本企業でも裁量労働制が増えてきたので、だいぶ状況が変わってきたと思います。
転職初日のことは、今でも記憶に残っています。
出社して社員証をもらい、PCを受け取り、セットアップが終わり、チームに紹介され、簡単なオンボーディングがありました。
そして、もうやることがなくなり、いわゆる「暇」な状態でした。
しかし、上司や先輩たちは黙々と仕事をしていました。
勇気を出して上司に「何かやることはありますか」と聞いたところ、上司は笑いながら「まだ何もないだろ、帰っていいよ」と言いました。
当時の私にとって、上司より先に帰るなんて考えられませんでしたが、今思えば「自分の管理は自分でしろ」というメッセージだったのだと思います。
今回は、会社からの扱われ方の違いを書いてみました。
あなたは、どちらの働き方が好きですか