居場所

いつからこうなってしまったんだろう。どこで間違ってしまったんだろう。

僕は常に悩みを抱えている。

悩みを打ち明ける場所も相談する相手も何一つ持ち合わせていない。

仮に聞いてくれる人や居場所が有っても、どうせ理解されないんだろうと思ってしまう。適当な慰めの言葉を言われるぐらいなら抱えてる方がマシだ。

「時間が解決してくれる」なんてのは嘘だ。少なくとも僕にとっては。時間が経てば経つほどそれは溜まっていくし、もはや底が見えないレベルになっていた。問題の先送りどころか、問題そのものを引き延しているのと変わらない。

「生きていれば何とかなる」これも嘘だ。少なくとも僕にとっては。生きるという事自体が辛いのだ。「何とかなる」ような人間は、少なくとも『生きる事が幸せである』という最低条件を満たしていなければいけないのだ。

だが、これらの全ての言葉、ひいては言った人に責任は無いだろう。全て言わせてる方が悪い。こんな言葉しか言ってもらえない状況を作ったのは自分自身だ。「何とかなる」で片づけられる程度の人間にしか成れなかった自分が悪い。あるいは、もっと違った言葉が出てくるような事があるんだろうか。そうであればまた、それを見つけられなかった自分が悪い。

少なくとも残り一か月の間にこれらの答えは見つからないだろう。見つけたところでもう遅いんだ。

正確には僕の悩みはもはや「解決不可能」という形で決着しているので、悩みとも呼べないかもしれない。言ってしまえば子供のワガママだ。だから基本的には相手を困らせるものでしかない。そんなことはしたくない。

ならばせめて人に優しくありたい。僕の歪んだ本性は全てここに置いていくつもりだが、それを知らぬ人からは少なくとも良い人のままで居たい。

そう、僕は良い人になりたかったんだ。今となってはもう遅いが。

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