『TVスター名鑑2024』を読み込んで気づいた5つのこと
突然だが『TVスター名鑑』をご存じだろうか?
どのページを開いても俳優・芸人・タレントさんの顔写真およびプロフィールがひたすら載っている、厚さ2cmくらいの本だ。
ちなみにこの『TVスター名鑑』は、年に一度放送されるバラエティ番組『クイズ☆正解は一年後』で、下記のように使われている。
と、代役募集のテロップに表示。一般人がTV局に押し寄せないよう「ふるい」の役割として『TVスター名鑑』は使われている。
気になったのは代役募集告知と同時に、番組MCの田村淳さんから放たれたコメントだ。
(ん?載っている人と、載っていない人がいるの?
そもそも、この本に載るためのTVスターって??)
前々から見聞きしていたのに無性に『TVスター名鑑』が気になり始め、気づいたら本屋で購入していた。
類似本として『日本タレント名鑑(株式会社 VIPタイムズ社)』を思い浮かべる方がいるかもしれないが、ここではあくまで「株式会社東京ニュース通信社」が発売している『TVスター名鑑2024』をお笑い好き・ドラマ好きの自分が眺めて、気づいたことを書き連ねていきたい。
①TVスターは7つのジャンルに分けられ、50音順で掲載されている
『TVスター名鑑2024』では、スターたちが以下7つのジャンルに分けられている。
・女性スター
・男性スター
・子役
・グループ
・文化人
・キャスター、解説者、リポーター
・アナウンサー
※巻末には亡くなった方の情報も。
どのジャンルも、名前やコンビ名が50音順で掲載。ジャンルが一緒であれば、芸歴や事務所、俳優・芸人・モデルなど関係なく、ごちゃまぜに載っている。
なので『TVスター名鑑』以外ではきっと見ることができない「反町隆史」→「ダーリンハニー」→「ダイアモンド✡ユカイ」→「ダイアン」→「TAIGA」→「DAIGO」といった貴重な名前の並びも堪能できる。
「こういった独特な並び、何かで見たことあるな…」と思って、パッと浮かんだのは「昔のカラオケ本」。50音順掲載のルールのもと、演歌もJ-POPも雑多に載っていた分厚い本に、ノスタルジーを感じざるをえない。
②『TVスター名鑑』に載る、基準や定義は書かれていない
そもそも「この名鑑に載るための基準」や「TVスターの定義」が気になっていたのだが、結論から言うと『TVスター名鑑2024』では、そうした記載を見つけることができなかった。
(見落としている可能性もあるので、もしご存じの方は「◯ページに載っているよ」と、ぜひ教えて頂きたい)
そして、1人のスターを新規で掲載するまでの流れも気になっている。
考えられるとしたら、以下2つのパターンだろうか。
どちらのパターンもあり得そうだが、明らかに古い宣材写真を掲載しているスターも見受けられるので、見れば見るほど所属している事務所のさじ加減な気もしてくる。
③スターの意外なパーソナル情報を得られる
この本のメインである「女性スター」「男性スター」のページでは縦2.7cm×横6.2cmのスペースに、スターの本名・生年月日・出身地や趣味特技、所属事務所、代表作などの情報がギュッと記載されている。
人によって非公開の情報もあるので、プロフィール部分がスカスカな人もいれば、複数人の情報を載せねばならないお笑いコンビやトリオは、フォントサイズが小さくギチギチに掲載されているケースも。
ひとりひとり読み込んでいくと「へ〜、山田花子さんの本名は福島京子さんで、ひょっこりはんは宮下 聡さんっていうんだ」「杉浦太陽さんは、2級小型船舶や危険物取扱とか色々資格持ってるんだ」と誰に伝えるでもない豆知識がどんどん増えていく。
④自分にとってのスターが意外と載っていない
そして、この④が一番伝えたかったことかもしれない。
百聞は一見にしかず、近年のお笑い賞レースで活躍した方を中心に『TVスター名鑑2024』に掲載されている人を一部抜粋してみた▼
錚々たるメンバーが載ってるじゃないか、と思う人が多数だろう。
しかし、掲載が確認できなかった芸人さんもいた。それを一部抜粋したものがこちら▼
サルゴリラや令和ロマンは、2024年版には間に合わなかった印象がある。来年版にはしっかり載りそうだ。
気になったのは、空気階段や蛙亭は掲載されているのに、同期のオズワルドは未掲載。また鬼越トマホークやデニス、マテンロウなどの東京NSC15期コンビが多数掲載されている中、同じ期の売れっ子・ニューヨークが未掲載という点だ。
たまたまなのだろうか。
それとも、本人たちが掲載を希望していないのだろうか?
その他、特筆すべき点としては…。
個人事務所の場合、連絡先を公開したくないという理由もあるかと思うが、大スターたちが『TVスター名鑑2024』に載っていないのは寂しさを感じる。
可能性としては限りなく低いが、仮に竹野内豊さんが「『クイズ☆正解は一年後』の代役として出演したい!」とTV局に駆けつけたとしても、現状のルールでは『TVスター名鑑2024』に載っていないため、お断りということになってしまう。
⑤もしかして『TVスター名鑑2025』は「あの芸人」から始まる?
『TVスター名鑑2024』は最初のページをめくると、女性スターの「愛華みれ」さんから始まる。50音順なので、同ページには「相席スタート」や「アイドル鳥越」さんのプロフィール情報もある。
ここでもう一度、上に掲載した「掲載が確認できなかった芸人さんリスト」を見てほしい。
私は気づいてしまった。
とんでもなく「あ行」の芸名を持つ、未掲載の芸人がいることに…。
昨年末のTHE Wで「妖怪角刈りおばちゃん」として強烈なインパクトを残した芸人「あぁ〜しらき」さんだ。この方が『スター名鑑』に載る場合、50音順で「愛華みれ」さんよりも先に掲載されるのではないか。
もし、そうなるとしたら来年の『スター名鑑』も俄然楽しみになってきた。
角刈り画像の「あぁ〜しらき」さんから始まる『スター名鑑』なんて、想像するだけで笑えてくる。
ミーハー、ミニゴシップ好きにとって時間を忘れて読める一冊
読み込むほど「あれ?この人が載っているってことは、あの人はどこに載っている?」「え!このスターと出身大学一緒だ!」など、ページをめくる手が止まらなくなる。
そして今回は触れられなかったが「文化人」と「スター」の境界線、「スター」と「子役」の違いも、つかみどころがなくて興味深い。
(ちなみに「Yes!高須クリニック」で有名な高須先生は、文化人ではなく「男性スター」のページに載っていた)
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先日、麒麟・川島さんが辞書を片手に呑むバラエティ番組をやっていたけど、私は誰かと『TVスター名鑑』片手にしゃべり明かしたいなと思うのだった。
ここまで、ご覧いただきありがとうございました!!!!
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昨年末に発表された「和牛」解散が衝撃で、何億年かぶりにInstagramの投稿始めました▼
芸人さんにまつわる本やグッズしか載せていませんが、のぞいて頂けると励みになりますm(__)m