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具はシンプルに限る。(しかしそうもいかない)

私はご飯が本当にもうこの上なく大好きなのだが、その次に好きな炭水化物はラーメンである。若い頃は美味しいラーメンを求めて食べ歩きするのが好きだった。

しかしながら今の居住地では美味しいラーメン屋どころかラーメン屋なるものが存在さえしない。なのでラーメンは家で作るインスタントのみである。それでも今のインスタントラーメンは様々な種類があり、麺もぷりっとしてスープも美味しいものが多いのでありがたい。(日本メーカーのもの)

市販のラーメンが無くなったときは、麺は何となくそれらしいものを買い、自分でスープを頑張って作ることもあるがやはり何か物足りない。やっぱりプロはすごい。

さて、問題はラーメンの具である。ラーメン屋さんのようなラーメンを目指すのであれば、煮卵、チャーシュー、ネギ、メンマ、海苔、などが妥当だろうか。
煮卵とチャーシューは作ればいいが、前もって準備しておかなければならず、あーもう今日は面倒だからラーメンにしよ!という日には向かない。メンマはないし、生のネギは食べない人(娘)がいるので加熱する。
そしてこの一品のみで栄養を賄わせようとするズボラな私が行き着く先は、そう、いつの日か食べた、あの野菜炒めもりもり乗っけラーメン。これぞ家庭のラーメンである。
もちろんお店でもちゃんぽんや二郎系のような具沢山ラーメンはあるだろうが、私にとってはお家の味。父はこの具沢山ラーメンを好んでいなかったが、これは母の愛なのだと今は分かる。

自分で作っておきながら、食べながら少し残念な気持ちになっている自分もいる。娘も具がシンプルな時は「今日野菜ないね!」と心なしか嬉しそうなので同じ気持ちかもしれない。
それでも私は懲りずに野菜炒めラーメンを作る。なんだかんだ言って嫌いじゃない。最近はある程度野菜をシャキシャキさせても娘は食べてくれるので嬉しいし、私は上に白胡椒をかけて大人の味?を楽しんでいる。

日本に帰ったら、あのラーメン屋さんに行こう、と決めている店がいくつかある。もし可能なら、娘も連れて行ってあげたいな、と思っている。

もちろん、具はシンプルで。

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