ロボットと介護
幸いにしてうちの両親はまだ介護を必要とはしていないが、
そのうち、そういうこともあるかもしれない。
というか、自分たちだってぼちぼち生まれて半世紀、
もう老化は目に見え始めている。
衰えは回復しないお年頃だ。
介護されることもそう遠い未来ではないと考えるべきだろう。
福岡の野球場ではペッパーくんがひょろひょろと薄気味悪い
応援団なぞを形成していたが、社会に進出し始めている。
介護だってロボットの時代になるだろう。
老人介護施設で、入力情報に反応して動くアザラシの人形が
使われていた映像を見た気がする。
人に介護されたほうがいいか、ロボットに介護されたほうがいいか、
それは一概に結論を出すのは難しかろう。
どうせならば人に介護されたい気もするが、
人間に介護されるのもいろいろと気を使ったりプライドに触ったりもするだろう。
じゃあロボットなら気にしなくていいのか、と言えば、
それはいろいろ考えなければならないが、
まあそれはそれとしてとりあえずあとで考えるとする。
さて、ロボットに介護されるならどんなロボットがいいだろうか。
ロボットといったって、人間が操作する鉄人やらマジンガーやら
ガンダムやらイングラムは除外して考える。
人間が操縦するのならば人間が介護するのと同じだ。
自立型のロボットに介護されるのを妄想してみたい。
うちの家人は即座に「ドラえもん」との回答である。
まあそれは確かにいろいろ便利でよかろう。
多少抜けているところもかえって飽きなくていいだろうし、
困った事態は便利な道具で解決してくれそうだ。
欠点らしい欠点はないのではないか。
おそらく、介護してほしいロボット総選挙で第1位をとるだろう。
鉄腕アトムはどうだろう。
気立ては良さそうだし、機敏そうだし、いいんじゃないだろうか。
あれ、原子炉とか内蔵されてたっけ。ちょっと怖いかもしれないけど、まあいいか。
ウランちゃんはちょっと性格ががさつっぽくて、年寄り的にはうっとおしいかも。
ヤマトのアナライザーはどうだろう。
やつは力はありそうだし、佐渡先生の右腕だから、医療には詳しそうだ。
酒を飲んで酔っ払うのはやや問題かもしれないが、
飲み相手になってくれるのは魅力かもしれない。
しかし、女性看護師の尻を撫でたりして問題を起こしたりすると困る。
「火の鳥」に出てくるロビタは、あれはロボットなのかは微妙だけど、
まあここではロボットであるとして、不器用なようだが人に優しい、
いい話し相手になってくれそうだ。
話の中でも、介護ロボットとしても活躍しているっぽい。
あれもよさそう。
さて、ここで一つ疑問が生じる。
メーテルって機械の体なんでしたっけ?
メーテルをロボットの範疇に入れていいなら、
わたしゃメーテルに介護されたいなあ。