vol.59:株主というファン
さて、今日は
vol.59:株主というファン
というテーマで進めていきたいと思います。
(3,599文字)
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今、BOKURAでは初めてのエクイティファイナンスを実施しています。
おそらく3月末or4月半ばころまでには何かしらの良い発表ができるのでは?と思っています。
ただ、これまで長かった…(まだ終わってない)
2020年の6月に初めてピッチイベントというモノに登壇をし、
数分で事業内容や実績や未来を簡潔にしゃべる…という経験をしました。
そこからエクイティファイナンスについて約2年。
色々な試行錯誤をしてきました。
まず、ぼくはこれまで金融機関からの融資(いわゆる借金ですね)については実績があって、かれこれ2億円もの借金をさせていただいています。
※残債1.3億くらいです
ただ、融資を受けるときのプレゼント、投資を受けるときのプレゼンは全然違うな、と。
ぼくの理解では、
<金融機関向け>
堅実さ。これまでの実績や、直近の経営状況。
※要は、『貸したお金をきっちり返せるのか?』を納得してもらうことが重要
<投資家向け>
夢、希望、ボケ。
数年後に時価総額どこまで大きくなるの?
時価総額10億の10%よりも、100億の2%の方が取り分も大きい
※要は、『今投資したお金が将来的にどれだけ大きくなるの?』をイメージしてもらうことが重要
…こんな感じの理解です!
…というわけで、BOKURAの初めてのエクイティファイナンスの変遷を詳細に書いていきたいと思います。
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<第1シーズン(2020年6月~2020年12月)>
VC中心に約30社くらいにピッチをしました。
途中、
・事業計画練り直したり、
・ピッチ資料を整えてみたり、
・資本政策変えてみたり、
・過去の決算資料見直してみたり、
・採用計画の矛盾に気づいてみたり、
…あとになって分かるけど、この1年間でぼくの経営力は格段に伸びたな、と。
そんな中で投資家の皆さんから言われたのが主に2つ。
◆労働集約を脱却できないの?
◆もっとスケールできないの?
…もうね、この2つはどこに行っても言われました。
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<第2シーズン(2021年1月~2021年7月)>
CVC中心に約20社くらいにピッチしました。
一部興味しめしてくれた会社もありました。
『本質的なビジネスだね』
と。
ただ、言われたのは主に3つ。
◆労働集約を脱却できないの?
◆もっとスケールできないの?
◆BOKURAさんと組むメリットは?
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<一旦事業に集中(2021年8月~2021年12月>
自己資金が尽きかけてきたため、外部に頼るのを一旦止めて
とにかく営業頑張らなきゃなと。
新規受注があまり取れてない期間もあったため、最前線に出て初回訪問からクロージングまでを自ら引っ張っていく形。
※2021年11月に単月黒字達成。みんなのおかげ。ありがとう。
この期間が一番苦しかったし、ここを一緒に乗り越えてくれたみんなに本当に感謝しています。
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<第3シーズン(2022年1月~現在)>
エンジェル投資家中心に約30人くらいと面談しました。
投資家を紹介してくれる方も数多くいました。
・BOKURAの事業内容やビジネスモデルやこれまでの実績
・ししどという人間
…に強い興味を持ってくださった方々が本当に素敵なエンジェル投資家の皆様をご紹介いただきました。
そして会う投資家のみなさん、本当に全員いらすとのように神様に見えた。
それぞれの投資家さんごとに投資スタイルや投資キャパ、何をもって投資するかの判断基準…色々あるのを理解していないまま、同じようなピッチをしてしまっていたなと途中反省していました。
ぼくは根っからの営業マンであるにもかかわらず、なんかしょぼい営業マンっぽいプレゼンしちゃってたな、と。
やっぱり
・自分自身の実体験をもとに話したり
・事例や数字をもとにロジックを話したり
・相手に合わせた伝わりやすい言葉を使ったり
・情熱を伝えたり
…『投資家の方へのピッチ』というやったことないだけの事に対してど素人な感じになってしまってたな、と。
ここを乗り越えたことで、投資家のみなさんのの反応が良くなったなとも感じました。
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…というわけで、約2年に及ぶ初めてのエクイティファイナンスが終盤にさしかかり、100%自分で保有していた株を(10%程度ですが)外部に放出することになります。
BOKURAという会社の舵取りをししど一人で進めてきましたが、今回は入っていただく投資家のみなさまに様々な意見をいただき、決断をしていきたいな、と。
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…で、ここからが今日の本題です
(前段長くてスミマセン。。)
ぼくはこの2年間で、
『自分自身のファン創り』
…についてすごく沢山の時間を割いてきました。
その中で数多くの本質的かつ鋭い質問をぶつけてもらうことで、
・いかに自分の考えが浅かったか、
・もっともっと早くこの行動を起こしていれば、守れるものも沢山あったんじゃないか?
『経営者としての未熟さ』という言葉に集約されるかもしれませんが、痛感しました。
世の中、まだまだ知らないことだらけなのに、その知らないことに対して
『いや、自分の専門分野じゃねぇし』
『もっと違う分野で専門性持ってるし』
…などと心のどこかで思ってしまっている部分があったな、と。
それを投資家のみなさまが丁寧にご指摘いただいたんだな、と。
もちろん、投資家のみなさまはそうやって目の前の起業家が足りていない部分があれば指摘をし、事業をブラッシュアップさせ、納得いった上で投資をし、将来的なリターンを得る…というビジネスモデルだと思います。
ただ、その中のコミュニケーションにおいて、
(BOKURAが提唱しているファン定義に当てはめると)
愛・知識・売上・推奨
…の4つを満たそうとしてくれているのを日々感じていました。
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◆推奨
投資家のみなさんがすごいなと思ったことの中で、ぼくが一番すごいなと思うがこの『推奨』でした。
推奨どころか巻き込みまでしてくれる。
『BOKURAはこういう企業と付き合うと良いんじゃないか?』
『もっとこんなビジネスに発展させていくべきなんじゃないか?』
『〇〇さんがきっと興味示すはずだから伝えとくね』
『BOKURAのビジネスモデルはもっと広まるべき。広げとくね』
…もう毎回毎回泣きそうになるのをこらえていました。
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投資家のみなさんとの面談は本当にぼくの宝物で、
隣に亜季ちゃんがいる状況でZOOM面談した直後に号泣してしまったこともありました。
いうなれば、今回、投資していただくみなさまは、
ある意味勝手にBOKURAのコアファンになってくれている状況かと思います。
これから時間をかけてぼく自身が投資家のみなさんにもっともっとBOKURAのファンになってもらえるよう働きかけていく必要があるな、と。
それが結果win×winにつながるのだろうな、と。
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今日は以上です!
BOKURAししど
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