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ファンと一緒にブランドを育てるSNSマーケティング実践法⑧(全文無料公開)

6章 SNSマーケティングの実践法

ユーザーの目に留まり、 ファンになってくれるような発信をする

◆「投稿」においてはブレないルールを設ける

どのような手段を使うにしても、SNSを活用するかぎりは
「情報の投稿」
「ユーザーとのコミュニケーション」
は必須項目です。
こうした発信を行うにあたり、ブランドの世界観と発信のトーン&マナーにギャップがないよう、初期の段階で方向性を決めておく必要があります。

投稿作業を複数のスタッフが交代で行う場合などは特に、ブレがないように統一を図らなければなりません。 
例えば、次のような項目について検討します。

●一人称の表現
 「私」「僕」「我々」「弊社」など。

●言葉遣い
「です・ます」調がいいのか、友達のようにカジュアルなトーンがいいのか。

●温度感

堅めにするのか、ゆるめにするのか、普通にするのか。

●顔文字

顔文字を使うか使わないか。使うにしても( *^_^* )といったポピュラーなものと、 珍しい記号を組み合わせた高度なものでは、醸し出す空気が変わってきます。「何でもOK」「くだけ過ぎない程度に」「一部のみOK」など線引きをします。使用の具体例をリストするといいでしょう。

●ハッシュタグ

公式アカウントからの投稿に添えるハッシュタグだけではなく、こちらからコミュニケーションをとりにいく、潜在ファン層を探しに行くためのキーワードを何にするかを考えます。「#ブランド名」というハッシュタグだと、ブランドの認知度がさほど高くない場合、あるいはつづりが難しい場合など、投稿が少ないのが現実。その場合は、「#ブランド名」だけでなく、ブランドに関連するようなワードを入れるのが得策です。例えば、シャツやブラウスを得意とするアパレルブランドであれば「#シャツコーデ」や「#ぬけ感」など、ファン層に親和性の高そうなキーワードを使います。

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なお、BOKURAでは、運用のご依頼も受けた場合、クライアント企業に記入してもらったヒアリングシートや打ち合わせでの内容をもとに、いくつかの発信パターンを提出します。

「堅めのコメントだとこう、柔らかめのコメントだとこう」といったように、例を提示するのです。

そのたたき台に対し
「これは、うちのブランドっぽくないかな」
「このコミュニケーションはすごくいい」

などと指摘をしてもらい、トーン&マナーを決めていきます。
 
大枠が決まれば、運用を開始します。最初からすべてを代行するのではなく、はじめのうちはフィードバックをいただきながら、微調整を行っていきます。

迷うことがあれば、
「こんな感じのコメントで大丈夫ですか?」

「OKです」

とそのつど確認し、数週間仮運用します。

温度感がつかめるようになってきたら、大部分をお任せいただくといった流れです。

ブランド側の意向で言葉遣いを変えることはもちろんですが、同時に、ユーザー側の言葉遣いもチェックするようにしています。

例えば、「ゆうこすが着てた〇〇のワンピをGET!うれしみ〜♡」といった投稿があったとしましょう。

そうしたユーザーに、「この度はご購入いただき誠にありがとうございます。社員一同、これからもお客様にご満足いただけるよう精進いたします」などとコンタクトをとっても、明らかに空気感に乖離があるわけです。
 
こうした場合、そのユーザーの投稿に対するコメントを見ることで、普段友達とどんなコミュニケーションをとっているのか把握することができます。そのトーンをつかみ、その人が親近感を持つ言葉遣いでコメントをするのです。


◆「バズる」チャンスを呼び寄せる 6 つの要素

正直なところ、このようにSNSを通して地道にコミュニケーションをとるという活動自体は、影響範囲も小さく、すぐに売上大幅増とはなりません。

それでも、当分はコツコツやっていくほかありません。

続けていれば、先ほど事例紹介で挙げた
「#自社製品を自虐してみた」の例のように、
どこかのタイミングで有名人やインフルエンサーに紹介してもらえたり、メディアに取り上げられたりして、一気に拡散される可能性があります。

メディアをはじめ、バラエティやトーク番組で活動する芸能人などは、日頃から「ネタ探し」をしており、SNSにもアンテナを張っています。

SNS投稿がネタとして取り上げられ、「バズる」チャンスがあるというわけです。

そのチャンスをつかめるどうかは、日々の小さな発信にかかっています。「ご購入ありがとうございます」を連呼していても、面白みがありません。

ユーモア、誠実さ、専門家っぽさ、何でもいいのですが、そのブランドの「キャラクター」がにじみ出るような発信をしていくことが、PR効果につながります。

PRパーソンやマーケティング担当者であれば、「バズを仕掛けられないか」と画策したことがあるのではないかと思います。

話題に上るためには重要な要素が 6 つあります。

《バズるための6要素》
①トレンド(Trend)
②バックグラウンド(Background)
③サイドストーリー(Sidestory)
④ビジュアル(Vizual)
⑤データ(Date)
⑥ソーシャル(Social)



①トレンドに乗っているか

5 章でご紹介した、「#自社製品を自虐してみた」のような例。これは短期的なト レンドですが、長期的なところでは、ここ数年「インスタ映え」という切り口で特定のスポットや商品が紹介されているのが目につきます。「今っぽさ」が重要です。

②バックグラウンドがしっかりしているか

老舗として歴史を重ねていたり、商品開発で権威ある団体が監修していたり、といったものがバックグラウンドです。「誕生秘話」や、創業者が苦労を乗り越えた経験談などは鉄板。商品が生まれた背景、歴史を積み重ねてきた経緯などのエピソードは人の心に響きやすいものです。


③サイドストーリーが面白いか

これは、付随している事例のことです。例えば、 5 章で挙げたユースキン製薬の場合は、「アイドルをファンに認定」「バスケ選手が愛用」といったエピソードがこれにあたります。

④ビジュアルが良いか、または面白いか


画像や動画がシェアされる時代ですので、自社の世界観を表すようなビジュアル素材で訴求できると、ユーザーの目に留まりやすくなります。

⑤データがあるか 

ここ数年でどれだけ売上が伸びているかや、何割の人が使っているかなど。効果が数値化されているものがあれば説得力があります。メディアなど、取材を依頼する立場からしても安心でき、喜ばれます。

⑥ソーシャルな影響力があるか

情報番組では、街のトレンドを調査するようなコーナーがあり、ハッシュタグ数やフォロワー数を紹介しています。番組を作るディレクターは、SNSで情報収集することが多いため、SNS上でのバズワードや急上昇ワードは取り上げられやすいのです。メディアに取り上げられれば売上アップへの近道になりますので、「取材者はどんなネタを求めているか」をきちんと分析して発信することが大切です。


SNSの運用においても、こうした要素を意識し、自社ならではのコンテンツを探して発信していくといいでしょう。


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