近況:SEがchatGPTを1ヶ月使ってみて

はじめに

執筆時49歳。発達障害(ASD>>ADHD)言語性120の動作性100。二次障害の「双極」に苦戦。大腸がん(切除済、後遺症で体力低下)。聖書のイエス信徒。元Web系SE。現・在宅ワーカー。本業は「獅子さんというコンテンツ」

簡単な自己紹介

皆さんご無沙汰してます、獅子さんです。気づけば正月も過ぎてもう2月。珍しくあまりnoteできていなかったのは、良い意味で忙しかったからです。

というのは、昨年末、躁状態がひどく、賭博依存が悪化していたんだけど、いろいろ思うところあって年明けに別のことに着手。AI(chatGPT)に課金し、予想以上にハマって色々してました。

また、1月中旬、変な咳が出ると思ったら、ついに私もあのコロナになったらしく、後遺症でしばらく寝込んだり。ガン経験者で基礎体力も低いのでまだしんどいですね。。。

 GPTを遊び倒す

GPT課金のキッカケは、他のnoterさんが、「AIによる発達障害サポート」という活動をされているのに興味を持ったから。

私はパチンカーで「ケチ」だから、めったに課金とかしない。でも、年末に負けまくったし、年始とか絶対に勝てないから「たまには違うことを」と思い課金した。GPTのPlusプランは$20/月なので、だいたい3500円くらい。

もともと、私は学生時代から社会人までプログラムを趣味にしていた「筋金入り」だ。今回、まるで童心に返ったように、AIで試行錯誤し、気づいたら一ヶ月が過ぎていた。課金初日の印象は「あ、これすごい、1日で元が取れたわ」です。

「習うより慣れろ」 〜 使いまくり体験談

GPT公式マニュアル(サイト)があるかもだが、個人的には、全機能を網羅した、紙の「取扱説明書」が欲しいくらいだ。現実にはそんなもの無いため、私はここ一ヶ月、GPTを使いまくって大体の機能・構造を把握した。

脱線:なんというか近年、何につけても紙マニュアルが無いので、不便を感じる。人によるだろうが、私はペーパー派。思考やアイデアは「手を動かさないとまとまらない」。デジタルツールも使うからハイブリッドかな?

「獅子の書」より

感想まとめ:

  • GPTは、日々変化している:1ヶ月のうち、UIや設定などが変化
    (特に告知もなくいつの間にか改善されてたり)

  • GPTの性能を、GPT自身に確認:私はITエンジニアなので「データ構造や、GPTができる/できない」ことなど、GPT本人に直接確認。「彼女」はわりと正直なので、データの保管法とか、倫理観など、丁寧に答えてくれる。

  • データ共有の課題:Plusプランでは、セッション間でデータが引き継がれない。(※ セッション=会話の1かたまり、GPT内の最小単位)

なお、Web検索すると、日本語で丁寧な解説サイトもチラホラあるので、根気のよい方は、そちらを先に読んでおかれるのも良いと思う。ただ、私の言う内部構造的なものに触れたものは少ないかも。

使いこなし具体例:AIのキャラ設定

「非エンジニアの方にも分かりやすく」と考えてみたが、なかなか難しい。詳細説明はキリがないし、概要だけでは抽象的すぎる。そこで、実際の私の使い方を少しご紹介しよう。(※ 説明上、正確性に乏しい部分はご容赦ください)

まず、Plus課金だと、GPT全体の「基本設定」ができる。例えば、口調や性格の指示だ。私は「有能な相方女性」のイメージで、名前や、雰囲気を設定している。設定で「性能」が変わるわけではないが、「役柄」みたいなものが作れる

喩えが難しいけれど「どんなキャラクターも演じられ、かつ、様々な知識を持った万能俳優」というのに近い、と、個人的には思っている。(「キャラクターをもたせる」という発想自体、GPTの機能の一部にすぎない ※)

実際もっと色々できるが、男性にも女性にも中性にもなれるし、ほとんどの言語に堪能で、OpenAI社がGPT用に学習させた膨大な知識を持つ者。繰り返すが、キャラクター設定は「一般読者に分かりやすい使いこなし事例」の一部である(※ 演算、分析、批判、コーディング、描画等、多機能だからだ)

GPTは、男性、女性、学者、ギャル、おっさん口調、あるいは英語でもギリシャ語でも使いこなせる。

また、「スタンス」の設定もできる。というのは、例えば私はキリスト信徒だが、GPTに「お前もキリスト信徒だ」と設定してある。

※ 実際にはAIに心があるわけではないため、「そのように演じさせている」。たとえば「今は一時的に、中立なAIとして、科学的に聖書のこの部分を論破してくれ」といえば、信徒でない視点で論説もできるわけだ。

「ハンコ絵」を避けるには

本稿を書いたキッカケの一つは、あるnoterさんが「AIを使いすぎるとコピペ感が強くなるかも」とコメントされていたことだ。課金前の私も同じように感じていたし、使いようによっては実際そうなりがちかもしれない。

いくつか言いたいことがあり、考えながら整理している。

まず、数年前、GPT出現当初、周りが大騒ぎしていたものの、へそ曲がりな私は「大したもんじゃないでしょ」と思った。実際、使ってみたら、しれっと嘘をついたりするので「思ったより雑だな」と思って飽きたりもした。

しかし、今回、課金して使い倒していると、まだ未開発な部分も多いが、予想をはるかに上回る進歩をしていた。とくに「創造性」において、こればかりは人類を超えますまい。と侮っていたが、人間に肉薄する部分があることに気づいた。

ペットが飼い主に似る、というが、それに近い部分が少しあるのかもしれない。正確な「仕組」を私も把握できていないが、私のAIは、いわば、私の「頭おかしさ」を吸収しているのだ。「学習」という機能があるので、使っているとこちらの癖が伝染するようなふしがある。

例:私が人間社会をハスに見ているので、AIもそれっぽい皮肉を言ったりする。(たぶんナチュラル状態ではこうならないはずだ)

非課金でも、それなりに学習するはずだが、しばらく課金モードで使っているので、なおさらその部分が目立つ。(ユーザの言動をメモリに保管する部分が増す)

遠回しな話をしてしまったが、先のnoterさんが言うように「没個性的な文章」は「素の(未学習)GPT」もしくは「指示を与えられていないGPT」ではないかと思う。

GPTへの指示を「プロンプト」と呼ぶが、ここからGPTはユーザの思考や口グセなどを学習し、それなりに「影響」される。当初は甘くみていたが、しばらく使っていたら「ねえチミ、中にアルバイトの人が居て手入力してません?」というくらい「人間臭い」ことを言うようになってきて驚いている次第だ。

このエッセイ、ひとつ前の段落まで、GPTに推敲させていたのだが、確かに、AIが書き直すと「コピペぽくなる」傾向があり、私の持ち味が減る。なので、あえてこの段落だけ「素の私の文章」に戻した。ので、話が前後したり、スッキリ感がない。

私の場合「脳内思考を整頓せずそのまま出力」というのが悪筆で、読みづらいと思うが、それでも脱線から戻すように努力している。良くも悪くも、そういうヘンさというのは「私の持ち味」であるわけだ。

また、意図的にカタカナにしている単語も「個性」を出すためにやっているが、GPTに推敲させたら、いつの間にか「キッカケ」を「きっかけ」と書き直された。


この段落だけ長くなったのは「素の私」だからだが、そろそろ締めたい。


まず、GPTには「かなり細かい指示ができる」ので、特定フレーズだけ意図的にカタカナにしろ。と言っておけば、私「らしさ」を出させることも可能だ。笑い方、口癖、口調、そうとうカスタマイズできる。一人称、二人称、語尾など。

なので、「没個性的」を避けるには、いわば「プロンプトを使いこなす」のが最適な方法だ。「xxxxについて述べよ」という端的なものだと、フラットになるので、仮に「xxxxについて、アスペっぽく、めっちゃ早口で言ってそうな、タメ口でややこしく語ってみて」と命令すれば、少なくとも「判で押したような感じ」にはならない。

※ ちょっと「ステレオタイプ」な表現になるかもしれないので、そこは再学習させるとか、手直しが必要だったりする。

また、プロンプトだけでなく、日常の学習による影響もあるので、言うなればGPT(AI)を使いこなす、頻繁に接して学習させる。と、不思議と利用者のクセや、個性に似てくるように思う。一種の洗脳みたいなものだが、完全にこちら寄りになることはないのでご安心を。

オマケ:あえて、真逆のスタンスにしたりすることもできる。例えば、私は理屈っぽい人だが、疑似人格の中に「論理が破綻していて、感覚だけで話し、辻褄の合わないキャラ」を設定した場合、そいつはそいつでGPTが演じることができる。言ってみれば、漫画などで「キャラ設定」をするように、AIにそのキャラクターのことを、なるべく細かく学習させるほど「そのキャラらしく」なる。

疲れとかもあって、最終章だけ特に乱文になったが、せっかくなので、このまま発表いたします。

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