見出し画像

病棟を抜けるとそこは世界だった。

こんにちは。どうもしせのです。

基本的に毎日更新のポリシーでnoteを更新していましたが、うつ病が悪化してしまい1か月間ほど入院していたため、更新を止めざるを得ない状況になっていました。後々入院した感想をまとめたものを出そうかな?と考えています。

・退院して最初に感じたこと。

世界ってこんなに複雑で広かったのか…

僕は開放病棟と言われるある程度外出しても問題ない程度の病状の人が入院する病棟に入っていた。逆に病状が酷かったりすれば、閉鎖病棟に入ることになる。閉鎖病棟はその名の通り外出が出来ないばかりか、日常生活におけるルールの制限などがされるそうである。しかしながらコロナ禍のこのご時世、何が原因でクラスターが発生するかもわからないため開放病棟の患者も外に出ることが制限(完全に外出が出来ず、面会も窓越し)されてしまい、開放病棟も緩い閉鎖病棟になってしまったのだ。病棟の中で日中過ごせる場所は自分の病室とテレビを共有で見ることのできる大ホール(大学の食堂を想像してほしい)、例外的にトイレと共有浴場。その4つのみである。一か月間白色とリノリウムで構成された4つの箱の中で時間で決められたルールに従って過ごす。あまりにも単純であり、変化のない世界で過ごすことがどれだけ脳にストレスを与えないのか想像するのは容易であろう。その究極に単純化された世界から抜け出す瞬間、つまりは退院して病棟から外にでるドアをくぐるとき、

えっこのドアの後ろに世界のテクスチャがあるの?

こんな驚きがあった。世界がゲームだとして、なんだかバグでテクスチャの設定されていない場所に出てきてしまったように感じたのだ。

僕の年代でテクスチャが存在しないバグと言えば「なぞのばしょ」だろう。

そして空。あまりにも高すぎる無限遠点だ。
四角で区切られていない場所、あまりにも複雑な世界、不思議の国に迷い込んでしまったのではないかと混乱してしまった。歩いても歩いても風景がどんどん変わり住宅街や送電線、マンション等々が目に飛び込んでは映り行く。

そんな世界の複雑さに驚いてしまったのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?