経営理念は別に浸透しなくても良いんじゃないか説。
今日、昔勤めていた会社の株主総会資料(持株会に入っていた)を見ていて、そこには経営理念や経営方針が1枚に綺麗に纏められていた。昔だったら「しょせん作文だよね」と軽く見ていたけれど、改めて見ると、良く考えられているなぁと思った。
次いで、必ずしも従業員や社外に言葉として浸透していなくても良いんじゃないかと、ふと思った。その理由は、会社として議論して考え抜いたコンセプトがあって、それによっていろいろな施策の統一性が保たれているのであれば、必ずしも経営理念の一言一句が分かっていなくても、会社のアクションとしての一貫性が生まれて、信頼感が醸成できるのではないかと思ったからだ。
「常にハシゴを外される感」がある限り、お伺いを立てて準思考停止状態に社員はなってしまうから、ある程度の「ハシゴは外されないだろう」「横や後ろから鉄砲で撃たれないだろう」という予測性を社員に与えないといけない。個々人がチャレンジしない限り組織成果にジャンプはないと考えるが、その時のリスクテイクを支えるのは、組織がポジティブな姿勢をキープしてくれるはず、と信頼できるかどうかではないかと思う。
組織のすべての行動が一つの原則や考え方に貫かれていれば、個々人の一つ一つのアクションへのリアクションが予測できるので、社員も振りかぶって仕事に取り組むことが出来るのでは、という仮説である。
良いチームを作る、そのために必要なことは、これからも考えていきたいと思う次第。