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RADWIMPSは大好きだが君と羊と青は素直に聞けない

RADWIMPS

今やその名を知らない者はいないほどの人気ロックバンド。

君の名は。で一躍有名になった彼らは、数多くの名曲を残している。

僕にとってRADWIMPSは、音楽人生の半分以上を占める大切なバンドだ。

高校時代にRADのコピーバンドを組んでブッキングライブや学園祭で披露した。

大学時代も幾度となくコピーし、まさに青春そのものであった。

ライブにも足を運んだことがあるし、昨日のフジロックも自宅で奇声を発しながら見ていた。

そんなRADWIMPSだが、僕にはどうしても受け入れがたい曲がある。

何を隠そう「君と羊と青」だ。

ライブでも毎回やるし大変盛り上がる曲だ。

アップテンポでシャッフル、ノリのいい曲でRADの中でも上位に来る人気曲だろう。

しかし、僕にはトラウマがあり、素直に聞けなくなってしまった。いい曲なんだけど。

昨日のフジロックのアンコールを見て思い出したトラウマを書いていこうと思う。

高校時代のRADWIMPS

僕が高校生だったのは今から10年ほど前。

当時のRADは今ほどの人気はなく、「好きなバンドは?」と聞かれたときに「RADWIMPSです」と答えるとなんとなくカッコよくてオシャレな印象があった。

当時RADはあまり聞くジャンルではなかったが、ベーシストの友人(サムネ左)に誘われRADのコピバンを組むことになると一気にハマっていった。

最初はRADだけをコピーするバンドではなかったのだが、RADのコピバンやってますってい言えるとカッコよくね?という不純な理由とメンバーチェンジを経て、RADの曲のみをコピーするバンドとして活動して行った。女ピンボの5人編成で。

初心者バンドだった僕らも頑張って練習し、有名どころは大体コピーした。

有心論、おしゃかしゃま、トレモロ、ふたりごとetc...

そして君と羊と青。

トラウマの始まり

当時、アルバム「絶体絶命」がリリースされたあたりだった事もあり、君と羊と青はRADの中でもよく聞かれていた曲だと思う。

もちろんRADのコピバンとして外すことはできないと、ブッキングライブでやることになった。

ギターは二人いたが、大体僕がリードを弾いていた。

今回もそんな感じで俺リードやるわ!と軽い気持ちで引き受けた。

それが悲劇の始まりだった。

あの曲、リードギターだけが異様に難しい曲なのだ。

移動が激しい上に繰り返しも少なく、アップテンポのシャッフルに合わせるのがめちゃくちゃ難しかった。

しかももらったスコアとライブ映像の運指が全然違っていた。くわタッピングしてるやん…どうなってんねん…

そして初回スタジオ。

ノリノリで演奏する4人と、独り絶望しながら立ちすくむ僕。

シャッフルに慣れてしまえばそんなに他のパートはそんなに難しくない(主観)ため、僕以外はいい感じに仕上がっていったのだった。

そして迎えたブッキングライブ当日。

チューニングの関係もあり、君と羊と青は一曲目にやる予定だった。

そして僕はイントロの入りを間違え、それにつられたボーカルも間違え、曲中は自分でも何弾いてるか分からなくなり、アウトロは一人で勝手に終わってしまい、MCではクソほど滑った。

ド頭から失敗しどうなるかと思ったが、その後やったおしゃかしゃまの方が上手くできていた件。

終演後にブッキングの担当者から、「初めてにしては肝が据わっててよかったよ」なんて言ってもらったのだが、僕は心底絶望していた。

その後も何度か君と羊と青をコピーすることになったのだが、死んだ顔をしながら小さい音でアレンジという名の妥協をするのであった。

そのライブ以降、ウォークマンから君と羊と青が流れるとスキップするくらいには聞けなくなってしまった。

大学時代のRADWIMPS

大学ではバンドサークルに入り、そこでもRADをやることになった。

そして、やはり君と羊と青をやることになった。

有名曲だし仕方ない、僕だって少しは成長したし頑張ってみるか、とトラウマと向き合った。

完コピには程遠いものの、まあなんとかバンドとして体裁を保てるくらいの完成度だったと思う。

高校時代の完成度を3割程度だったとすると、5割はできたかなと思う。

どうせ弾けないからいいやという半ば諦めの気持ちを抱えながら上がったステージだったけれど、意外と盛り上がってやっぱ有名曲なんだなと思った。

弾けなかったけど盛り上がったということで、ある意味いい思い出になったと思う。

何よりイントロを間違えなかったし、曲中でも自分を見失わなかったし、アウトロも綺麗に終わらせられた。

おかげでウォークマンから君と羊と青が流れてきてもスキップしなくなるくらいには克服できた。イントロ聴くと脊髄反射でウッとなるけど。

現在のRADWIMPS

そして時は流れ現在、発表目的のない趣味バンドで君と羊と青やろうぜと言われ、全力で首を横に振るのだった。

曲としては克服できたが、やはり演奏する気が起きない。あれは聴く曲でありコピーする曲ではないと言い聞かせている。

そして昨日のフジロック。

ワンマンかよって言いたくなるほどの尺とセトリに大興奮だったが、アンコールで最後にやった君と羊と青を、微妙な顔をしながら見たのであった。いやライブのたびに微妙な顔をしているけども。

本来はコールアンドレスポンスでとても盛り上がる曲。

しかしこのご時世、コーレスなどできず終わってしまったが、やはりないとなると寂しさは残る。

僕が純粋に心の底から君と羊と青を楽しめる日は来るのだろうか…

そしてこれから君と羊と青をコピーしようとしているバンドマン各位。

確かにできれば楽しいし盛り上がるけど、リードが激ムズだからしっかり考慮してあげてください。そして、リード引き受けるなら相当の覚悟を持ってください。お兄さんとの約束だぞ!

…またRADのコピーしたいな。

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余談ですがYouTubeの方にRADの弾いてみた上げています。

良かったらみて見てください。

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