シーシャの温度分析結果 Vol.1
こんにちは、神戸シーシャ研究所です。
長らく止まっていましたが、シーシャの温度計測を始めましたので、
備忘録を兼ねて記事にしていきたいと思います。
取り止めもない内容になりますが、
皆様の参考になれば幸いです。
ある程度まとまった知見が得られたら
それも記事にしようと思います。
概要
シーシャとは、タバコの葉に様々なフレーバーを着香して、炭で加熱する事により喫煙するものである。通常の紙巻きタバコとは異なり、着火しないこと、様々なフレーバーの香りを楽しむことができること、長時間ゆっくりと喫煙することなどが特徴である。
フレーバーの香りを最大限に引き出すためには、
フレーバーの温度を管理してやることが重要となる。
温度の管理方法は各人の創意工夫がなされており大変興味深い。
しかし、温度管理については、従来、作り手の感覚によるものが大きく
直感的な説明に終始していることが見受けられる。
そこで、本稿では、温度計測を行った結果を整理する。
先行研究例として、フレーバーを収納するボウルを通過する気流温度を測定したものが見られる。
本研究では、さらにボウルに盛られたフレーバーの上部と下部の温度(以下、上部温度、下部温度)を計測する事により、フレーバーの実温度に近い温度を計測することを目的とする。
また、機材のセッティングは、著者が最もよく使用する、
シリコンボウル+カラードロータス1+である。
本計測により、以下の結果が得られた。計測結果を図1に示す。
気流温度は吸い込み時に直ちに上昇し、吸い込みが終了すると直ちに下降する。
下降後の温度は定常に落ち着く。
下降速度は指数関数的である。
上記により、気流温度の測定により吸い込み挙動を把握することが可能である。
上部および下部温度は、気流温度変化と必ずしも一致しない。
上記にも関わらず、吸い込み時には特徴的な変化が見られる。
上部温度はセッション中に挙動性質の違いが生じるのに対して、下部温度はほぼ同様の特徴を見せる。
通常、上部温度は下部温度よりも高くなるが、逆転することもあった。
セッション終了時(約1.5h)の観察によれば、ボウル上部のフレーバーは黒く乾燥していたのに対して、下部のフレーバーはまだ湿りを帯びていた。(俗にいう、まだ残っている状態)であった。
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